人はあるとき、急に超ひも理論を学びたくなることがあります。
しかし、「超ひも」と題した入門書は結構多いです。
全くの初学者なのにある程度の知識と全体像をすぐにつかみたいという
方にこの本は最適であると思います。
見開き2頁ごとにその2頁でのテーマを論じるという「図解雑学」方式は
どこか予備校のテキストのような分かりやすさがあります。
量子力学、相対性理論、4つの力、クオーク、対象性、ゲージ理論と
順序良く解説していき、最終コーナーでやっと超ひも理論が出てくると
いう段取り、見開き2頁での図表を駆使した要点解説、詰め込み気味の
内容などは、まさに予備校のテキストのようです。超ひも理論に至る
までの部分が長すぎて、肝心の超びも理論の部分は少ないです。
これ以上踏み込むと数式の羅列になるということでしょうか。
難点は著名な科学者が書いた著書のような感動や躍動感がなく、用語
とその解説が延々と続くという退屈さがあるという点です。
この点は、その感動を得るための基礎知識を超短期間で習得するため
のものと割り切るしかないと思います。
集中して読めば週末で読みきれます。教科書的な記述なので、他の本
を読んだときに復習用として使えます。