「こち亀」誕生30周年として発売された本。
ジャンプ本誌でかなり忙しそうなのに、本書のための描き下ろしカラーも充実。
「こち亀」30周年の歩みを振り返るだけの企画だけではなく、
漫画で登場した名所を実際の写真と比較したり、
微妙なキャラクターを紹介&登場頻度をグラフ化したりして、
色々と楽しめる工夫も充実。
また本書の肝の1つである、他の漫画家が描く「こち亀」。
現在ジャンプで連載中の方々だけでなく、
集英社とはあまり縁のなさそうな人、
現在は漫画を描いてない人たちまで描いた1ページ寄稿は、
もちろん見てて「誰だろう…」と思える作者もいるだろうが、
知っている作者が描く「こち亀」を見た瞬間はかなり嬉しい。
やなせたかしさんから、原哲夫さんまでいるのは驚愕。
本書のもう1つの肝となる、5つのコラボレーション企画。
「ゴルゴ13」はさいとう先生が忙しいのか、
もうちょっと「ゴルゴ13」らしくして欲しかった印象はありつつも、
やはり日常キャラ(こち亀)と非日常キャラ(コラボ)が織り成すこの企画は、
それぞれは少ないページ数だけど、面白さは濃縮されてました。
そしてまた、秋本先生の描き下ろしでもありますので、
さらに忙しい方だなぁとも思わされました。
他は、作者である秋本先生に対する大量のインタビューと、
秋本先生のスタジオ(アトリエびーだま)や仕事のスケジュールの取材。
今まで内部事情はちょこっとづつ公開されてましたが、
ここまで公開されるとは思いませんでした。
この本を見てて、
「こち亀」はまだまだ続くのだなという思いと、
「こち亀」の1巻〜すべて読んでみたいなという思いが湧いてきました。
「こち亀」マニアではないのですが、この本は価格以上の価値があると思います。