「はじめの一歩を踏み出そう」の続編。
前作では書かれなかった「具体的にどうすればいいのか?」までを書いた本。
2部構成になっていて、前半はいかに起業家のモチベーションを高め、
維持するのかといういわゆる精神論、後半は著者が7つのルールと呼ぶ
「リーダーシップ」「マーケティング」「財務」「マネジメント」
「見込み客の創出」「見込み客から顧客への転換」「顧客満足」
について、具体的な経営ノウハウが解説されている。
前半の精神論については、良く分からないというのが正直な感想である。
文化的な背景の違いなのか、著者の信念の問題なのかは分からないが、
日本では受け入れられにくい内容と感じた。
しかしながら、この本の価値は後半部に集約されているように思う。
「はじめの一歩を踏み出そう」では、「事業計画を作ろう」とは書かれていても、
どのようにして、どんなものを作るのかまでは書かれていなかった。
また、「数値化をしよう」「システム化された事業を作ろう」ということが書かれて
いても、どのようにすればいいのかは分からなかった。このような内容が
上記の7つの分野について具体例を交えながら解説されているのである。
前作を読んでもなかなか行動に移せないでいたが、ここまで具体的に
書かれていれば実行に取り組めそうな気がしてくる。
訳者あとがきにも書かれているが、この本は一気に通読する本ではない。
7つのテーマからひとつを選んで、自分のビジネスに置き換えて、立ち止まって
考えながら読み進めなければ、十分な価値を引き出すことはできないだろう。
私は一度に読みきってしまったが、もう一度腰を落ち着けて、読み返してみよう
と思う。
前半部分は腑に落ちない部分もあるが、後半の充実度を評価して星5つとした。