森まゆみさんの著書が好きなので手に取りました。
デザイナーの松場登美さんの半生を、生い立ちから始まって現在まで聞き取り形式でまとめてあります。好みによると思いますが、聞き書き形式の為か、個性的なお二人のクセのある部分が上手に相殺されて、厭味の無い淡々とした仕上がりになっていて楽しめました。
群言堂という洋服のブランドのことはこれまで何も知りませんでしたので、商品開発や事業展開の経緯よりも、イベントの主催や古い民家の転用などの活動により興味を引かれて読みました。
最後の方に、石見銀山の世界遺産指定による集落への影響についても少し述べられています。
とはいえ、松場登美さんの波乱万丈も半生もかなり面白かったです。
町並みや暮らしに関するプロジェクトは、他地域の成功例を模倣するだけでは駄目だということを、改めて意識させてくれました。