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97 人中、93人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ランナーの気持ち,
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レビュー対象商品: 走ることについて語るときに僕の語ること (単行本)
私は村上春樹氏の本を今まで読んだことがない。この本を購入した理由は私が市民ランナーだからである。走り始めて1年と2ヶ月、10キロマラソンに昨年初出場し、今年の3月にハーフにエントリーし、できれば来年フルマラソンに出たいと思っている初心者ランナーである。村上春樹氏とは全く比べ物にならない私だがこの本で作者がランニングに関して述べている箇所には共鳴するし、多くの市民ランナーの気持ちを代弁してくれていることに感謝したくなる。村上春樹氏は述べている。「走るのは素晴らしいことだから、みんなで走りましょうみたいなことは、極力口にするまいと思っている。人は誰かに勧められてランナーにはならない。人は基本的には、なるべくしてランナーになるのだと。最近は健康ブームでランニングを薦める本が多い。走り始めて思うのだが、自分は少なくても健康のためには走ってはいない。村上氏と同じで、苦痛にならないから続けられていると思う。足の故障には泣かされるし、夏は倒れそうになるし、それでも何故か続けている。早くフルマラソンを済ませてから、もう一度この本を読みたいと思っている。そうすればもっと共鳴できると思う。大変読みやすく、一気に読みました。
87 人中、82人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文系ジョガーのバイブル,
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レビュー対象商品: 走ることについて語るときに僕の語ること (単行本)
村上春樹の本はほとんど読んでいるが、走ることを始める前だったらこの本はスルーしていたかもしれない。仮に読んだとしてもピンとこなかったと思う。生粋のインドア派、文系+ひきこもり系の僕としては、スポーツの楽しみというのが長年理解できなかった。マラソンなんて最たるものである。「そんな長い距離を走って何が楽しいんだ?」と。 そんな僕が走り始めたきっかけはダイエット目的でジムに行き、トレッドミルに乗った時からだ。「ダイエットから」というのはありがちで言うのも恥ずかしいが、100%そうなのだから正直に言うしかない。それが、ランニングにハマるにつれて体型が変わり、生活スタイルが変わり、考え方まで変わってきている。つい2年前までは想像もできなかった世界である。 僕のような初心者ランナーにとって、マラソンは自分との戦いになる。自分で目標を設定して、トレーニングを積んで、レースに出る。勝ち負けを競うのが目的ではなく、自分にあった目標をクリアすることが目的になる。また、一人でやるスポーツなので、自分のペースで好きな時に始め、好きな時にやめることができる。スポーツ嫌いの僕がマラソンにはすんなり入れたが、そういう要素が僕にあっていたのかもしれない。 ・・・なんて思っていたが、この本にも同じようなことが書いてある。もちろん、100倍も1000倍も気の利いた表現で。村上春樹の作品を読むと、思っていても明確に言葉で表せなかった気持ちを彼が代弁してくれているような気持ちにしばしばなる(それは錯覚で、彼に影響されているだけかもしれないけど、とりあえずこう書かさせてもらう)。 走り始めたタイミングで、敬愛する村上春樹がこんな本を出して、ちょっと嬉しい。僕らのような文系ジョガーのバイブルになるであろう一冊だと思う。
257 人中、236人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
村上春樹の「老い」,
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レビュー対象商品: 走ることについて語るときに僕の語ること (単行本)
「走ること」について本を出すと村上春樹は十年以上前から宣言していた。村上春樹の影響で フルマラソンを六回走った僕は その長きを待ちわびてきたので勢い込んで読んだ。村上春樹を読み始めて二十年以上経つが これほど自分を語る村上は初めてである。そうして 村上が語る自分とは「老い」である。題材はマラソンとしているが これは村上が自分の「老い」を語った本なのだ。 二十年前に「何かを学ぶ姿勢がある限り 年を取ることは苦痛ではない」と 小説の中で(ピンボールあたりだったか?)断言していた村上も きちんと年は取ってきたということなのだと思う。その自分の言葉に実に忠実に年齢を重ねてきたことは 二十年間リアルタイムで村上を読んできた僕には 良く分かる。 遅くなっていく自分のマラソンのタイムを語る村上の視線の先には 今後の更なる「老い」と その先の「自分の死」が だんだんと見えてきているのだと思う。本書で 村上が自分の墓標を書いているのは 冗談のようで冗談ではないのだと思う。村上は笑って語っているが その目は笑っていないはずだ。 村上は走ることで小説が書けて来たと言っている。多分そうなのだろう。但し 村上にとって走ることとは 自分に向き合うことであったこともひしひしと感じる。走るという行為で 村上は自分の肉体と会話をしてきたはずだ。そうして そんな自分の肉体が「村上さん あなたもちゃんと年を取ってきていますよ」と村上に語りかけてきているのだと思う。 それをきちんと受け止め そこから「何かを学ぶ」ところが 村上の 人間としての真骨頂なのだと思う。 本書は 真摯であり 爽やかであり そうして厳粛な本なのだと思う。読んでいて非常に為になった。
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