40代半ばから走り始め、走歴2年でサブスリーを達成した、陸上経験どころか本格的なスポーツの経験もないただのおやじランナーです。
ランニングに関する雑誌や書籍を読みまくり、結局は距離を走ればその分速くなるんだろうという考えで、ひたすら走行距離を積むことばかり考えていました。また、ランニングフォームについても完成形のフォームについて紹介された書籍を見て、それをただイメージしながら走っていました。その結果、フルマラソンのタイムは、3時間20分前後まで縮まりましたが、トレーニングでの走り込みやフルマラソンのレースに出場するたびにふくらはぎやアキレス腱に痛みが出ていました。
そんな時に、知人から「騙されたと思ってやってごらん。」と紹介されたのが、青山剛氏の前著の「速く、長く、美しく走るための体幹スイッチランニング」です。青山剛氏が前著で紹介する「体幹スイッチ」を付属のDVDを見ながらひたすら毎日のように実践することにより、徐々にランニングフォームも改善し、それまでのふくらはぎやアキレス腱の痛みはなくなりました。結果としての美しいランニングフォームを紹介する書籍は多数ありますが、美しいランニングフォームを作るための手段を「体幹スイッチ」という11種のシンプルな動きで紹介しています。しかも、「体幹スイッチ」を継続した結果として、これまで3時間20分前後だったフルマラソンのベストタイムが、月間の走行距離がピーク時でも250キロ程度だったにもかかわらず、市民ランナーとしての一区切りであるサブスリーを1年足らずで達成することができました。
私の妻(アスリートではありません)にいたっては、月間の走行距離が10キロジョグ2〜3本にもかかわらず、「体幹スイッチ」を3ヶ月間、週3日程度行うことで、初マラソンを4時間20分で歩くことなく完走してしまいました。
本書は、そんな前著で紹介されていた「体幹スイッチ」をさらに進化させた「新バージョンの体幹スイッチ」が紹介されており、それだけでも本書の価値があります。まさに本書で紹介された新バージョンの「体幹スイッチ」を実践することで、タイトルどおりの「走らないランニング・トレーニング」を実践できる書だと思います。
さらに本書では、トップレベルの選手間では一般的だったにもかかわらず、これまで一般ランナー向けには、ほとんど紹介されていなかった12週間トレーニングプログラムについて、とても丁寧に解説されています。この部分は、一般ランナーがターゲットとするマラソン大会を目指してトレーニング計画を立てる際に非常に参考になると思います。
1点だけ残念なところは、前著では実演DVDが付属されていましたが、本書にはDVDが付属されていません。値段が高くなってもDVDが付属していればさらに良かったと思います。