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赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫) 文庫 – 2002/10/10


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商品の説明

受賞歴

第61回(昭和44年度上半期) 芥川賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

女の子にもマケズ、ゲバルトにもマケズ、男の子いかに生くべきか。東大入試を中止に追込んだ既成秩序の崩壊と大衆社会化の中で、さまよう若者を爽やかに描き、その文体とともに青春文学の新しい原点となった四部作第一巻。芥川賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 177ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2002/10/10)
  • 言語: 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4122041007
  • ISBN-13: 978-4122041004
  • 発売日: 2002/10/10
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (46件のカスタマーレビュー)
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39 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 70年代ロック&歌謡評論家 投稿日 2003/12/11
形式: 文庫
もう30年以上が過ぎてしまったのですね、この「赤頭巾ちゃん~」が出版されてから。
日本中を揺るがせた大学紛争、高校生までも巻き込んだ学生運動を歴史的背景として持つこの作品は、そういった激動の社会や若者の無軌道なパワーをしっかりと捕らえておきながら、その主題はあくまでも優しく、優しさだけで良いのだろうか?となんとなく自分を見つめていく主人公「僕」の日常の生活や、悩める青春像に置かれている。
優しくほのぼのとした文体で、「僕」とガールフレンドの由美のやりとりが描かれており、とても爽やかな気持ちにさせられるのだが、読み終わった後に「あぁ楽しかった」だけでは済まされないような、一種の切なさ、やりきれなさ、未消化な気持ちを感じてしまう。
その未消化な悶々としたパワーの正体は、4部作を通して読み進むうちに、流されている自分や、やり残した事への軽い後悔の念であることがわかってくる。
30年前に読んだときには、主人公の年代に達していなかった私にはわからなかった。
数年後、主人公の年代に達した頃に読んだときには、自分も何かをやらなければという、焦りを感じた。
80年代に入ってから読んだときには、もう戻ることの出来ない過ぎた日への感傷が残った。
不惑の歳を過ぎた今、この作品は何を与えてくれるのだろう?
好きな作品として、真
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 とおのとほ 投稿日 2014/9/6
形式: 文庫
芥川賞獲得に向けた意気込みが感じられる。「庄司薫」はこの作品のために名乗った。物語の主人公の名前である。しかし、都立日比谷高校は実在する学校なので誤解されないように、あとがきで庄司薫は架空の人物であると念を押している。
文体を変えたことも受賞当時話題になった。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の翻訳文体と酷似していると指摘された。ヒントにしたことは間違いないだろう。いろんな仕掛けを取り込んで確かな獲得に向けて策を練ったのだろう。

東大安田講堂攻防戦で入試が中止になった2年(くらい?)後に発表されたものなので、東大受験(予定)生を主人公にしたということが決定的な作戦である。

作者自身は当時東大法学部の三年生だったという。自身が省庁や司法試験の受験を前にしてそれを放棄する動機を主人公に重ねたのではないだろうか。自身も東大受験生だったので、ある意味、主人を構築するのはやりやすかったのではないだろうか。

話題性だけで芥川賞は取れないだろう。内容もまた、恐れ入るほどの頭のよさを描き出している。私は文藝春秋で本作品を高校二年生で、つまり作者が同世代だと思って読んでしまって、つくづく自分は能力も学力も低いんだ、と思ったものだ。今回、あとがきを読んでみると、読者諸氏は「お兄さんに手伝ってもらったのでは?」と思ったのでは
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 "y-kazuon" 投稿日 2001/8/1
形式: 文庫
18歳の庄子薫クンの物語。’69年芥川賞受賞作品。
内省的で友達思いで頭もよくて、ほんとにやさしくてかっこいい薫クン(本人はちっともそうは思ってないけど)。70年安保やらなにやらで東大入試が流れた二月のある日、色々あって、彼は人々を、社会を、彼をとりまくすべてを憎みかけてしまう。 けれどその時、あかずきんちゃんの本を買いに来たちっちゃな女の子が、薫クンの怪我した足をいきなり踏んづける。でも彼女は、すごく心配して、一生懸命気をつかって、とてもやさしくしてくれて。 薫クンはすごくやさしい気持ちになれて、嬉しくて泣きそうになるのだった。
薫クンシリーズの小説(あと三冊、「さよなら傑作黒頭巾」「白鳥の歌なんかきこえない」「ぼくの大好きな青髭」があるのですけど)は、ユーモアのある楽しい文体で読みやすくて、でも何度でも読みたくなります(何度読んでも泣きそうになるんじゃないかと思ったり)。 作者によれば、「男の子いかに生くべきか」を考えてた、とのことですが(「狼なんかこわくない」庄子薫著 より)、女の子ももちろんどうぞ。やさしい人ってこういう人かしら、と思えます。
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 sasuke 投稿日 2008/7/3
形式: 文庫
 日比谷高校3年生の薫くんは1969年東大入試中止のあおりを受けて、どうしたものかと日々を過ごしている。2人のお兄さんは東大法学部。下の方のお兄さんに「悪名高い法学部は何をやっているのか」を尋ねたら「なんでもそうだが、要するにみんなを幸福にするにはどうしたらいいのかを考えているんだよ。全員がとは言わないが」とえらく真面目に答えて、薫くんに法哲学の本とガリ版刷りの思想史の講義プリントを貸してくれる。薫くんが夢中でそのプリントを読んだそのすぐ後で、兄と2人で銀座を歩いていてその思想史の講義をした教授にお会いする。そこで先生は気軽に2人をお茶に誘い、話が弾んで、食事、お酒と夜中まで話が続いてしまう。そこで薫くんは以下のように感じる。

 「どう言ったらいいのだろう、たとえばぼくは、それまでにいろいろな本を読んだり考えたり、ぼくの好きな下の兄貴なんかを見ながら、(これだけは笑わないで聞いて欲しいのだが)たとえば知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに広がっていくもので、そしてとんだりはねたりふざけたり突進したり立ちどまったり、でも結局はなにか大きな大きなやさしさみたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものをめざしていくものじゃないか、といったことを漠然と感じたり考えたりしていたのだけれど、その夜ぼくたちを(というよりも
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