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赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫) [文庫]

庄司 薫
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 637 通常配送無料 詳細
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村上春樹の新刊
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』から1年、9年ぶりの短編小説集 『女のいない男たち』。表題作は書下ろし作品。

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商品の説明

受賞歴

第61回(昭和44年度上半期) 芥川賞受賞

内容紹介

男の子いかに生くべきか――。風邪をひいて、万年筆を落として、東大入試は流れるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ十二年も飼ってきた犬に死なれ、左足の親指の爪まではがしてしまった。幼馴染の由美とはささいなことから仲違い。踏んだりけったりのスタートを切った、薫の一日は……。戦後日本の価値観の揺らぎに肉薄した、現代青春小説の最高傑作。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 177ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2002/10/10)
  • 言語: 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4122041007
  • ISBN-13: 978-4122041004
  • 発売日: 2002/10/10
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 優しさと切なさと 2003/12/11
形式:文庫
もう30年以上が過ぎてしまったのですね、この「赤頭巾ちゃん~」が出版されてから。
日本中を揺るがせた大学紛争、高校生までも巻き込んだ学生運動を歴史的背景として持つこの作品は、そういった激動の社会や若者の無軌道なパワーをしっかりと捕らえておきながら、その主題はあくまでも優しく、優しさだけで良いのだろうか?となんとなく自分を見つめていく主人公「僕」の日常の生活や、悩める青春像に置かれている。
優しくほのぼのとした文体で、「僕」とガールフレンドの由美のやりとりが描かれており、とても爽やかな気持ちにさせられるのだが、読み終わった後に「あぁ楽しかった」だけでは済まされないような、一種の切なさ、やりきれなさ、未消化な気持ちを感じてしまう。
その未消化な悶々としたパワーの正体は、4部作を通して読み進むうちに、流されている自分や、やり残した事への軽い後悔の念であることがわかってくる。
30年前に読んだときには、主人公の年代に達していなかった私にはわからなかった。
数年後、主人公の年代に達した頃に読んだときには、自分も何かをやらなければという、焦りを感じた。
80年代に入ってから読んだときには、もう戻ることの出来ない過ぎた日への感傷が残った。
不惑の歳を過ぎた今、この作品は何を与えてくれるのだろう?
好きな作品として、真
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本質を見つける季節 2009/6/14
By
形式:文庫
 主人公は、当時闘争の真っ最中だった東京大学に行くことをやめます。小説内の短い期間内を足の親指の爪をはがすという軽傷を負ったまま、彼女と電話したり、知り合いの愚痴を聞かされたり、女医さんに誘惑されたりと、何ということもない生活を過ごします。
 彼はあまり悩みにふけらず、比較的明るい青春を過ごしているように思えます。だが、周囲と自分が合わないことに嫌気がさしていて、
 「なんだかうまく言えないのだけれど、でも考えてみればこういうことは、やはり実はもともと他人に言ってもしようがないこと、そのことをしゃべろうとすると、どうしても自分にきり通じないような言葉でしか話せないっていったようなことなのかも知れない。」
 と言ったりします。
 当時はまだ戦後派的、実存主義的な風潮があったようです。
 乱痴気騒ぎで自分の「実存」を確認する人々がいたり、ドストエフスキーやカフカがはやって、主人公がシェイクスピアやゲーテが好きだといったりすると「俗物」と思われたりします。
 学生闘争のさなか、高校で素直な学生生活を送ることさえ俗っぽいことのように思われたりします。
 そんな風潮は、実は生きる上での大事な本質を主人公に教えてくれていない。そして彼は何に本質を見いだすか。それが終わりの方で出てくる「あかずきんちゃん」を買う女の子なわけです
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE メンバー
形式:文庫
『赤頭巾ちゃん気をつけて』を本屋さんの書棚に見つけた時すっと手が伸びました。
感慨深いと言いますか、お久しぶりといった心境でした。
さっそく拝読させていただいて、これまで何にも判っていなかったな、と変な感想を持ちました。
少なくとも2度読んだことは覚えているのですが、その時の読後感と全く違ったのが不思議です。
多分、自分が変わったんでしょうね。
庄司薫さんが1995年と2012年に新たにあとがきを加えておられます。
これも楽しみにしておいてください。まさに感慨に耽る感じです。
以前読んだ時よりも格段に面白く読めました。
庄司さんがこの作品に込めた様々な文学的要素がようやく読みとれるようになったせいかなどと思っています(愚かな読者で申し訳ない)。
当初この作品は批難の方が賑やかだったと思います。
ノンポリ小説といいますか、左翼運動と対極的な保守的な学生を描いたというようなイメージに塗られたと思います。
さらに、文体ですね。庄司さんの「ぼく」「・・・のだ」という日本文学に挑んだような一人称は余りにも前衛的でした。多くのフォロワーを生みました。
村上春樹さんが『風の歌をきけ』で登場した時、庄司薫さんを連想しました。
さらにサリンジャーとの比較というより盗用疑惑
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasuke
形式:文庫
 日比谷高校3年生の薫くんは1969年東大入試中止のあおりを受けて、どうしたものかと日々を過ごしている。2人のお兄さんは東大法学部。下の方のお兄さんに「悪名高い法学部は何をやっているのか」を尋ねたら「なんでもそうだが、要するにみんなを幸福にするにはどうしたらいいのかを考えているんだよ。全員がとは言わないが」とえらく真面目に答えて、薫くんに法哲学の本とガリ版刷りの思想史の講義プリントを貸してくれる。薫くんが夢中でそのプリントを読んだそのすぐ後で、兄と2人で銀座を歩いていてその思想史の講義をした教授にお会いする。そこで先生は気軽に2人をお茶に誘い、話が弾んで、食事、お酒と夜中まで話が続いてしまう。そこで薫くんは以下のように感じる。

 「どう言ったらいいのだろう、たとえばぼくは、それまでにいろいろな本を読んだり考えたり、ぼくの好きな下の兄貴なんかを見ながら、(これだけは笑わないで聞いて欲しいのだが)たとえば知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに広がっていくもので、そしてとんだりはねたりふざけたり突進したり立ちどまったり、でも結局はなにか大きな大きなやさしさみたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものをめざしていくものじゃないか、といったことを漠然と感じたり考えたりしていたのだけれど、その夜ぼくたちを(というよりも
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5つ星のうち 4.0 あふれる妄想と腐敗の予兆
前半のハイライト、美しい女医とのかかわりは非現実の度が過ぎる。好意を持つ相手の傍で居眠りする女性はいない。逆に元気になるのであってそうでなければ人類は滅びる。加え... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: 野次馬
5つ星のうち 5.0 出会えてよかった本です!
高校1年生の時に、大学を出て間もない若い女の国語の先生から勧められました。
私の高一は、1969年、ちょうど初版の発行年です。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 開運
5つ星のうち 1.0 あまり面白くなかった。
彼に勧められて購入した本なのですが、私には途中で飽きてしまった本です。残念。
投稿日: 1か月前 投稿者: リン
5つ星のうち 4.0 いい時代のいい本
いい時代のいいお坊ちゃんの物語だが、嫌味とか時代の変化とかは全然かんじない物語です。
投稿日: 2か月前 投稿者: Amazon Customer
5つ星のうち 5.0 妙に新鮮・・・
 35年ぶりくらいに読み返して気づいたことがある。昔読んだときは、日比谷高校3年の「僕」(薫)が書いた私小説だと勘違いしていた。そんなわけないのに。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 栞ちゃん
5つ星のうち 5.0 みんな赤頭巾ちゃん
... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 中村一郎
5つ星のうち 5.0 思い出に出会えました
本当にいい状態でした。
あるんですね、こんな状態で。本当に感謝です。
久しぶりに若いころの心を思い出しました。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 1031egg
5つ星のうち 5.0 傑作です。
なるほど、表面的に見れば、サリンジャーの亜流でしょう。しかし実際には断じて軽薄な内容ではありません。カマトトといえばそれまでですが、わたしは29歳のとき、10年ぶ... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ayaka
5つ星のうち 1.0 「なんとなくクリスタル」全共闘世代ヴァージョン
とかく話題になる本なので、ようやく読んでみたが、実にくだらない本である。こんな本が、どうしてベストセラーになり芥川賞まで受賞する運びとなったのか、今になってみると... 続きを読む
投稿日: 2012/4/23 投稿者: かぬひもと
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