続編の登場を首を長くして待ち臨んでいました。私の中では"喜八郎"の活躍はかなり印象深く、昨今多く思える軽い感じの時代小説とは一線を画す物語に思えたからです。アメリカ映画のような「終わりは全てハッピーエンド」というものではなく、どちらかと言えばフランス映画のように読後に考え込んでしまう部分が自分の中にはありました。続編である本書を読み終えた後の感想もやはり同じ思いです。
今回はどちらかと言えば"伊勢屋"をはじめとしたわき役が主人公です。特に最後の話、「初雪だるま」では、伊勢屋の粋な心遣いが光ります。前編から思えば意外な展開です。
最近アメリカ映画的なもの多く目にするせいか、そうした自分の予想を遥かに凌駕する筋書きの展開にどんどん引き込まれ、一気に読み切ってしまいました。それがもったいなく感じます。少し時間をおいて、もう一度読み返して見るつもりです。その時はきっと今と違った感想を抱いているに違いありません。
時間をおいて何度も楽しめる物語です。良書です!!