個人的に、日本のTVアニメ史上の最高傑作だと思っている。
抑制のきいた演出、美しい音楽、個性的で生き生きとしたキャラクター達、そして声優たちの演技とが見事に融合したこのアニメシリーズは、原作「赤毛のアン」の魅力を存分に引き出していると言っていい。
物語は、風変わりな少女アンが、男の子と間違われカスバート家のグリーンゲイブルズにやって来るところから始まる。自分の理解を超えたアンの言動に戸惑うマリラ。それをそっと優しく見守るマシュウ。そんな2人の不器用ながらも深い愛に包まれ、時には珍騒動を巻き起こしながらアンは成長していく。そして、ある悲劇が襲った時、それまで「親子」のようだったアンとマリラの関係が、女性同士の友情へと変わっていく。
そこが実に感動的だ。
実写版もあったが、上映時間という制約があったためエピソードが駆け足で通り過ぎていく感じだった。このアニメ版は全50話。大河ドラマ同様1年のスパンで放送された。やはりそれぐらいのボリュームをとらないと、この作品の魅力を伝えるのは難しいと思う。
間違われてグリーンゲイブルズにやってきたアンが、やがて成長し自分の歩むべき道を見つけるまでを描いた、このアニメ版「赤毛のアン」
子供よりも、むしろ大人に観てほしい。最終話まで観終わった時、きっと幸せな気分になれるはずだから。