「赤毛のアン」を表題に載せた、料理やお菓子の本は多いですが、大概筆者が「赤毛のアン」から想起したオリジナルレシピのことが多く、自分の「赤毛のアン」のイメージと違ったりして、がっかりしたものです。
この本は、なんとなーく気になって、買ったのですが、大正解でした。
「赤毛のアン」の著者L.M.モンゴメリ(牧師夫人だったそうです)のレシピメモを再現し、現在プリンスエドワード島でこれらの料理・お菓子を提供しているレストランの方が、書いたものです。
本書を読んでの第一印象は、
「これが『料理か?』」「あの、ただ『焼く』としか書かれていないのですが…」というようなシンプルな料理が多いことにまず驚きました。
当時の食品の入手方法や、台所の道具を考え、主婦が料理にかけられる時間を考えると、なるほどと思います。
ある鵞鳥料理などは、鵞鳥の羽のむしり方から詳細に下ごしらえが書かれてあり、「この段階から主婦の仕事なんだ〜」と実感しました。
さいわい、著者は「現在作るとすると、こうしては?」というレシピも載せているので、カナダ特有の食材の入手をクリアすれば、多分ほとんどの料理が再現可能のように思えます。
私は、L.M.モンゴメリのご子息の好物だったという「モックチェリーパイ」に、是非挑戦したいです。