松本訳「赤毛のアン」で、英米文学などの注釈を読みましたが、
この本では、そうした謎ときのいちばん面白いところを、
カラー写真をつけて、初心者にもわかりやすく、まとめています。
「赤毛のアン」で、アンが話す「ロミオとジュリエット」の意味、
ギルバートがメイフワラーの花でアンに愛を告白したこと、
イエスの聖杯探索の詩から、マシューが隣人愛の騎士だということ、
アンの話すスコットランド語、リンド夫人が編むベッドカバー...
初めて知ることもたくさんありました。
「アンの愛情」の舞台の1つ1つが、カナダに実在すること。
アンが通った大学の校舎、下宿の前のお墓、パティの家がある通り、
ギルバートと歩く公園、プロポーズされる所などのカラー写真は、
見ているだけでも、新鮮で、わくわくします。
アンとダイアナが友情を誓う場面で咲いている花も、
以前は、どんな植物か、イメージが浮かびませんでしたが、
石鹸のサボンソウ、虫よけのサザンウッド、ケマンソウなどの
写真があり、ダイアナのきれいな花壇が、よくわかりました。
マリラの母性愛、マシューと神の愛など「秘められた愛」の章は、
涙が出ます。
豪華なオールカラーで、たくさんの写真と図があり、
文章は、ですます調の優しい雰囲気。
本のデザインもロマンチックで、おすすめです。
「赤毛のアン」の楽しみ方がぐっと広がりました。