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赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)
 
 

赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1) [文庫]

カーター・ディクスン , 宇野 利泰
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

その部屋で眠れば必ず毒死するという、血を吸う後家ギロチンの間で、またもや新しい犠牲者が出た。フランス革命当時の首斬人一家の財宝をねらうくわだてに、ヘンリ・メリヴェル卿独特の推理が縦横にはたらく。カーター・ディクスンの本領が十二分に発揮される本格編である。数あるカーの作品中でもベスト・テン級の名作といわれる代表作。


登録情報

  • 文庫: 389ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1960/1/15)
  • ISBN-10: 4488119018
  • ISBN-13: 978-4488119010
  • 発売日: 1960/1/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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By VINE™ メンバー
原題は、 THE RED WIDOW MURDERS
−−直訳すると、赤後家の殺人。

「赤後家」とは、作品の舞台となる
マントリング邸にある「ギロチンの間」のこと。
この部屋では、初代当主を含め、
4人の人間が謎の死を遂げており、
2時間以上1人でいると死ぬと恐れられているのです。

この部屋は長らく封印されていましたが、
屋敷が買収され、取り壊されることとなったことから、
封印が解かれることになりました。
屋敷には、マントリング家の関係者が集められ、
そこには、ヘンリ・メリヴェル卿の姿も。
やがてカードで選ばれた一人が
「赤後家」に2時間籠もることになったのですが、
果たしてその人物は、2時間後に死体で発見されます。

その状況は、密室状態で、すべての関係者には
アリバイがあるという不可能犯罪となってしまい、
ヘンリ・メリヴェル卿は、
犯行を阻止できなかったことに苦しみながらも、
推理を積み重ねていくのですが・・・。

死因は毒殺なのですが、
どうやって殺害したのか、
そのトリックがなかなか面白い作品です。
死体の傍らには、カードと羊皮紙が添えられており、
その謎も興味をそそる要素になっています。

また、「赤後家」誕生秘話というべきものが、
フランス革命の史実と織り交ぜて描かれており、
歴史小説+怪奇小説の味わいも楽しむことができますし、
推理という点では、名脇役のマスターズ警部が
密室トリック解明の推理(もちろん真相ではないのですが)
を披露するところも、一つの読みどころといえましょう。

殊に推理の過程でとても面白いと思ったのは、
なぜ「赤後家」が犯行現場に選ばれたのか、
という説明がされていることでした。
なかなかユニークな視点ではないかと思います。

本書は、カーター・ディクスン名義の第4作で、
脂の乗った時期の充実した一作といえるのではないでしょうか。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人を喰う部屋 2002/12/29
By spikework VINE™ メンバー
コリンズの「恐怖のベッド」フィルポッツの「灰色の部屋」の
伝統を受け継ぐ人を喰う部屋もの

その部屋で一晩明かすものは翌朝速やかな死を迎えるという
伝説が残る封印された部屋に
犠牲者がまた一人・・・

伝説と合理的なトリックを見事に融合させた作品です

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By Edgar
1935年に書かれた本書は密室殺人を扱っており、かの江戸川乱歩も絶賛した。
確かにおもしろく読み進むことができたが、解決を知ってしまうと「なあんだ」の感なきにしもあらず。よく言われるように、この人のミステリは竜頭蛇尾。謎づくりが巧い反面、種明かしがあっけなくて尻すぼみという気がする。
「外傷がまったくないのに、どうやって殺されたのか」というメイントリックや、「死亡推定時刻では1時間前に死んでいるのに、なぜ部屋からはずっと声が聞こえていたのか」という不可能状況や、「被害者の持っていた手帳はなぜ消えたのか」という不可解などは、すべて相関関係があるわけではなく、「たまたまいろいろ重なって犯人的にラッキー」みたいなことに過ぎない。ラストでそれを知らされると、妙な徒労感がどっと押し寄せてくる。
“不可能は分割せよ”とはいうが、あまり分割しすぎるとピンボケになってしまう…というか、やはり竜頭蛇尾の弊を免れないだろう。
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