序盤こそ富豪&庶民の格差社会という定番の設定から始まりますが、中盤は主人公が復讐のために年上の人妻を誘惑するという危険な展開に。 あれっ、これってよろめき系?と思っていたら、終盤は新たな殺人事件が絡む怒涛のサスペンス調に一変し、目が離せなくなりました。
最近日本で放送される韓ドラは、漫画が原作でアイドルが主役を張る軽いタッチのものが増えていますが、これは今ではやや珍しくなってきた真っ当な復讐劇ドラマ。 中でも目を引く継母の悪役ぶりは、日本のドラマには絶対に登場しないタイプのキャラで、これを演じたキム・へオクさんのカリスマ性は脱帽ものです。 彼女なくしてはこのドラマの盛り上がりはなかったであろうことは明白。 はっきり言って、凄くコワイです。
ヒロインはお人形のように愛らしい顔立ちのハン・ガインさん。 なのに玉の輿狙いの野心家なところに初めは抵抗を感じましたが、やはり見ているだけで癒されるほどの美女です。
そして何といっても圧倒的な存在感のキム・ナムギル氏。 熱い復讐の炎を胸に秘め、常に聡明かつ冷静な立ち振る舞いで狙う相手をじわじわと追い詰めていく鋭い眼差しや、時おり見せる優しく哀しげな瞳の演技が魅力的でした。 現在兵役中とのことですが、人気上昇は確実でしょうね。 除隊が待ち遠しいです。
正直なところNHKのドラマにしてはちょっと珍しい内容かな、と思いましたが、暴力や流血のシーンはほとんどなく、ひとつひとつのシーンが情感豊かにていねいに描かれ、映像的にもとても綺麗に作られていて、好感が持てました。 俳優さんたちの演技力がしっかりしていたことも大きなポイントですね。
ただ、あの理不尽なラストには驚きました。 哀しくて切ないのと同時に悔しさが後を引き、夢に出てきそうでした。 スピンオフか何かで、“もうひとつの赤と黒”を作っていただきたいほどです。