赤ちゃんは視力が弱い、赤ちゃんは形を認識するとき、左右対称(上下対象)のものを好む、など、赤ちゃんがものをどう見ているかの説明と、なぜそうなのかが説明されている。
どう見ているかは、先行研究、著者の実験などの結果から説明され、なぜそうなのかは、視覚と脳の関係から説明されている。
一番興味があったのは、赤ちゃんの「見え」の範囲が大人ほど広くはなく、ある一点に集中させた場合、その周囲のものが動いても認識するまでに時間がかかるということ。
私には1歳になった姪がいるので、これから、姪のものの見方を観察しようと思う。
赤ちゃんの成長でのことで、本書にもあるし、十分わかることのひとつに、「短期間に急速に成長する」ことがあげられる。
人間の赤ちゃんは、生まれたときは一人で動けないが、外からの刺激を吸収し、生きていくために障害を越える、ものすごい力を持っている。
これは、見ることもそうだし、行動すること、ことば、とにかく自分のかかわる環境に適応し、生きるべく、必死なのだ。
隙あらば、ころんでけがをし、自分でおきられない。しかし、そこから学び、次は転ばないよう歩き、転んでも自分で立ち上がろうとする。
本書は赤ちゃんの「見え」について書かれたものであるが、赤ちゃんの偉大さがわかる本でもある。