小児科医の立場からお産と新生児について、
中立的な立場から書かれたとても参考になる書籍です。
自然なお産を過剰に擁護するわけでもなく、
現在の医療技術を過大評価することもありません。
お産と新生児に関する膨大な歴史や文献、
そして研究論文を集めて、読者に分かりやすく
伝えようとする姿勢が最後まで貫かれています。
歴史と現状を知ることが、現代における現実的で
最も有効な在り方と方法を教えてくれる見本となる本。
知ることで、妊婦さん、そして産後のお母さんの
不安が解消される教科書のような本。
・帝王切開の歴史と現状
・痛みのないお産の歴史と問題点
・付き添い人の効用
・新生児の身体
などについて、本当に理解が深まり、冷静な視点で
物事に対応出来るようになります。
専門的な知識が少しあるとより理解が深まること
間違い無しです。これまでお産の教科書は、
「分娩台よ、さようなら」かと思っていましたが、
この本も恐らく名著となって行くと思います。
1つだけ残念だったのは、日本人によって書かれた
本ではないということ。(それとお手軽なおすすめ本
ではないということにも少し注意。)
日本の文化、歴史、そして現状を踏まえた
「赤ちゃんの科学」をいつの日か読んでみたい。