ストーリーは、裕福な高校生ぼっちゃんが、突然赤ちゃんを育てることになってしまうドタバタなのですが、儒教で言う 「孝」「恩」がベースのメッセージとなって視聴者に家族として大切なものに気づかせてくれます。さすが韓国の作品です。
子育てのわずらわしさに、ゴミ捨て場に赤ちゃんを棄てようと行動するシーンや、電車で居眠りして慌てて下車したら、赤ちゃんを置き去りにしてしまった失敗に気づいて悔恨するさまなどは、自分をなにかしら犠牲にしてがむしゃらに子育てをしている親であれば(行動しないまでも)絶対に通じるものや理解できるものはあると思います。子育てとは本当につらくてきついものであることもきちんと表現されています。
しかしながら、子が病気になれば「代わってやりたい」と必死になる愛情のシーンもきちんと表現されているのですから、これも親であれば納得できるのです。
そして、主人公が、子育て上、あまりの孤独に、自分の親の家族写真に向かって「ポゴシッポ(会いたい)」と泣くシーンは、先輩の子育て者にすがりたい、救われたい、そして自分もそうやって育ててもらったんだという輪廻が表現されていて視聴する者に自分の命が今あることの感謝に気づける見事な脚本でした。
主役のチャン・グンソク君は「ファンジニ」、「美男ですね」でも好演でしたが、本当に素晴らしい役者だと思います。