【あらすじ】
災厄を治める力を持つ≪魔術師≫は国の宝だ。国の存亡に関わる為、≪魔術師≫は国をあげて
守らなければならない。
ユハは、そんな≪魔術師≫の中でも世界一の力を持つが、妙な噂もあった……。蝙蝠と黴を食
事とし、あまつさえ人肉も喰らう。大変な人嫌いで、彼の専属護衛に選ばれた者はあらゆる嫌
がらせを受けるのだと。事実、彼の専属護衛に選ばれた者は誰しも、三日と任期がもたず精神
に異常をきたして帰ってきた。
国の宝である≪魔術師≫には専属護衛が必要不可欠だ。そこで、ビビアナに白羽の矢が立つ。
≪教官殺し≫の異名を持つ彼女なら、変人なユハとでも対等に渡り合えるのではないかと期待
されたのだ。
ビビアナに悪名高いユハの護衛が務まるのか?
「絶望をここへ、腐敗をここへ、疫病をここへ。穢れがもたらす災厄をここへ……」
ユハの呪詛めいた言葉が、地下深くにある彼の居室から不気味に響いていた――
【感想】
今回の新作の中で一番面白かったです。こんなに笑える少女小説は珍しいと思います。特に≪怨念
髑髏≫のくだりは、声をあげて笑いそうになりました(笑)
まさかの熱血ヒロイン×引き籠りヒーロー……と、個性的なキャラクターもとても魅力的でした。
設定に若干無理のあるところはあるかと思いますが、それが気にならないくらいにキャラクターの
掛け合いを楽しむことが出来ました。
一つ残念なのは、作品自体のことではないのですが……誤字脱字が余りにも多かったところです。
とてもテンポのいい文体なだけに惜しまれます。第二刷からは修正されると良いのですが……。
いつにも増して少女小説からはかけ離れているので、普通の恋愛を楽しみたい方は避けた方が良い
かと思いますが、
侍ニーティや
ロクサナと麗しの花婿たちのような独特なテンションが好きな方は、
十分楽しめる作品だと思います。萌えはありませんが、笑いはあります(笑)
続きが出てほしい作品ですが、続きは出ないのでしょうか……。出ないのなら、とても残念です。