正直表紙と雑誌のあらすじにだまされた気分。
少女小説としてというか、小説としての盛り上がりに欠けた。
ビーンズの今期の新人賞の最後で一番面白くないものを読んでしまったと思う。
期待はずれ度NO1だ。
花嫁衣裳か死装束かと煽られていたが、でも選ぶのはヒロインではなくヒロインの祖国。ヒロインが決死の覚悟をするわけでも、国のために奮戦するわけでもなく、だんまり決め込むというのが非常に退屈。(王族として云々かもしれないが、処刑されるかもしれないなかで、祖国の反応を待つヒロインの葛藤がなくて感情移入できない)
ヒロインの心理描写がなくて、緊迫感伝わってこないし、悲壮感もない。
(比較的冷遇されて育ったという説明があるわりには暖かく送り出されているし、一番信頼できる従者もつけてもらってる)
ヒーローと触れ合うことで共感したり、人間的に成長を見せるわけでもない。印象に残ったシーンがまったくない。つまらないという印象しかのこらなかった。
隣国がなんだか怪しい動きを見せたから探りを入れるのはおかしくないが、ちょっと剣が使えて、意識してやっと(植物とかの)精霊の意思を読み取れる程度の能力があるというだけの娘を、従者一人つけただけで敵国に送り出すのは国策として危うすぎると思う。(メリットよりリスクの方が大きいような…)
ヒーローも途中ヒロインとかかわるけど、ラブな描写もなく、ヒーローらしい活躍もない。自己中という印象しかない。
回想や説明で終始していてつまらない。さらに王室の謀略ものとしてもいまいちであり、褒められる要素がイラストしかない。
新人は基本的に、期待を込めて3冊目までは買うのだが、これは続きは買えないなと思った。