名匠ジョン・ヒューストン監督による画家ロートレックの生涯です。名匠といわせていただきます。
19世紀末良家に生まれたロートレックは子供時代の怪我その他の理由から足が発達しない障害者に。
大人になってからもどんな女性にも愛されず、好きだった絵の道を目指してパリへ。
そこで貧乏のどん底にいるようなひとたちを見て、またムーラン・ルージュでの踊り子達の絵を描く。
ムーラン・ルージュのレビューは迫力です!こんなダンスを見せられると、日本人は舞台、なかなか難しいだろう、と思わざるを得ません。こんなに昔からこんな活気のある踊りや歌をやっていたんですから。
エディット・ピアフの話でも思いましたが、パリのどん底の人たちの生活や悲しみが味わいたっぷりに描かれています。
たくさんのロートレックの絵を見せてくれるので、絵とは、そのデッサンやなんかで、その画家の魂のありようを表しているんだなー、ということをしみじみ伝えてくれます。
絵を描き、愛に飢え、酒におぼれ、孤独な魂の彷徨です。でも、そのすべての悲しみを受け入れてあげたくなるような、このロートレックのお母さんの気持ちになってみることが出来ます。こういう運命を背負ってこういう人生もあるだろうなー、と思います。
二人目の女性はロートレックを愛していたんだから、もっと素直にロートレックに告白すればよかったのに・・・とも思いますが。
全編普通のカラーよりも、まるで美しい絵のような色使い、なんですが・・・にしてもDVDの画像が悪く、暗くて良く分からない画面も多いです。これ、ちゃんとした画像で見たら、どのシーンも当時の素晴らしい絵のごとき映画であろうと思われます。ジョン・ヒューソトンは禁じられた情事の森という映画の時も原色じゃなくてすばらしい黄金色のカラーを出しています。ほんとうにこの映画を本来の画像で観たいです。
ヒューストン氏の絵画のセンスがいろんな意味で活かされているのではと想像します。
主役のファーラーはもちろん、足を短くしてすごい演技です。
また、ムーラン・ルージュの歌姫にザ・ザ・ガボールが出てきます!あのジョージ・サンダースが逃げ回っていたという奥さんですね(笑)リズ・テーラーなんかよりもっといっぱい結婚離婚を繰り返している陽気な女性みたいです!