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赤い雪―勝又進作品集
 
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赤い雪―勝又進作品集 [コミック]

勝又 進
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

水木しげる、つげ義春両氏絶賛!!
「つげさんの『紅い花』にはビックリしましたが、アンタ、この勝又進、『桑いちご』にもオドロキました。オモチロイ!」…水木しげる
「久しぶりに優れた作品にお目にかかり、嬉しかった。ぜひ一度読んでいただきたい、と切に願わずにはいられない。劇画を見る目が、きっと変わるはずである」…つげ義春(「カスタムコミック」1980年3月号より)
70年代末~80年代初頭にかけ『漫画ゴラク』『カスタムコミック』『ばく』他に発表された作品群をセレクト。つげ義春も激賞した『桑いちご』(日本文芸社)収録作品に単行本初収録作品を加え、劇画家としての勝又進の真価を問う。解説:呉智英

出版社からのコメント

この十数年、マンガ家たちは日常生活の延長上に社会を描くか、架空の未来の中に社会を描くことしかしてこなかった。ほんの少し前、まだ近代化・均質化という強大なローラーに押しつぶされない社会では、澱み、屈折し、それ故に噴出しそうにもなる情念を人は抱えていた。今、逆に、失われたその手触りや匂いを求めて、東南アジアやアフリカへ旅行する人が増えている。物見遊山は、それはそれでよかろう。だが、もっと得心のゆくものが、勝又進の短編の中に見つかるはずだ。
呉智英(解説より)

登録情報

  • コミック: 231ページ
  • 出版社: 青林工芸舎 (2005/11)
  • ISBN-10: 4883792013
  • ISBN-13: 978-4883792016
  • 発売日: 2005/11
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
珠玉の世界 2005/11/29
形式:コミック
勝又進の描く世界には匂いがあります。草いきれ、畑の肥料、家畜、おしろい、よっぱらいの息、汗と土ぼこりの混ざった衣、匂いがページをめくるたびに風と共に流れ出て鼻をくすぐります。よい香りではないけれど、くさいけれど、くんくん、と鼻をくすぐる匂い、なんだかなあ懐かしいなあ、といつまでもくんくん、ほんとうに飽きない世界です。私がはじめて勝又進の作品に魅せられてから20数年、やっと手に入れる事ができました。珠玉、という言葉を送ります。文句なしの星5つ。
このレビューは参考になりましたか?
形式:コミック|Amazonが確認した購入
【掲載作品】桑いちご/木魂/鈴虫坂/袋の草紙/子消し/夢の精/まぼろし/虎次郎河童/雁供養/赤い雪
【エッセイ】鯨捕り/雪女/冬の夜遊び/寒造り
解説:呉智英。勝又進自筆年譜つき。

良いです。
作品の舞台となる時代が、近代化以前の昭和・大正から、遡ってちょんまげ時代まで。「嵐を呼ぶ男」が小道具に登場する「桑いちご」の昭和三十二年ごろが最新らしい。

ノスタルジー全開の世界ですが、解説の呉さんも書くとおり「いたずらに美化」はされていない。
繰り返し描かれるモチーフが小便、夜這い、農村社会、封建制度の残滓…といったところで、前のレビュアーの方々が書かれたとおり、「生と性」「匂い」の饗宴。

ただし何らかの「計算」というよりは、単に作者が描きたいものを描いただけじゃあないかという気もします。
初出掲載のほとんどが「漫画ゴラク」ですし、今ほど世の中が賢しらでなかった昭和五十年代の作品ですので。

「人に会うのも半年ぶり」の山暮らしの炭焼きたちと栃の古木を巡る物語「木魂」、
種田山頭火へのオマージュ「夢の精」、
まだ守り神として人間界との交流を残していた(三橋美智也の歌から察するに、昭和三十一年以降の話らしい!)義に篤い河童の活躍「虎次郎河童」
…が私の特にお気に入り。
山頭火らしき乞食坊主が橋の上からする立小便にかかる虹のコマ、虎次郎河童ラストの夜が明けてゆく山道のコマなんて、もう、良すぎて………。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:コミック
あまりにエネルギーに満ちあふれすぎていて逆に落胆した。
表紙の絵柄とコメントを寄せている水木しげる、
つげ義春のようにホンのちょっとの距離感を持った作風を期待してしまったから。
全ての着地点があからさまに生と性なところが1960-70年代高度成長期でくたびれた都市生活者の、
農村や"古き良き日本"的生命力への幻想を感じさせる。
このあたりを今どう受け取れるかによって評価が変わると思う。
個人的にはあけすけと言うかあまりに計算が見えてしまって興ざめしたので☆3つ。
あと巻頭の作品の核心部分はどう見ても紅い花の翻案だろうが、
完璧に形作られた世界に対して余計な手を加えてしまい台無しにしてる。
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