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赤い月〈下〉 (文春文庫)
 
 

赤い月〈下〉 (文春文庫) [文庫]

なかにし 礼
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

満洲に渡り酒造会社を大成功させた森田勇太郎。彼はいま、収容所の中で死に瀕していた。つかの間の妻子との再会。しかし非情な運命は、家族を永遠に引き裂く。一方で、氷室は変わり果てた姿で波子の前に現れる…。「日本人にとって満洲とは何であったのか」を問う渾身の名作。巻末に半藤一利氏との対談を収録。

内容(「MARC」データベースより)

栄華の絶頂から一転、奈落の底へ。母として子供を守るか、女として一人の男を愛するか…。母をモデルに戦争という極限下での家族と愛を問う自伝的小説。直木賞受賞第一作。『週刊新潮』に連載されたものを単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/06)
  • ISBN-10: 4167152096
  • ISBN-13: 978-4167152093
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 327,909位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By パンタロン VINE™ メンバー
形式:文庫
 「兄弟」と同じようになかにし礼の自伝的小説です。ただし、主人公は母親の波子。
 「兄弟」で書かれていないなかにし礼の人生の隙間を書いた感じです。戦時中の満州の発展から、戦後の地獄のような有様。それを膨大な量の参考文献と自身の経験から物語を紡いでいきます。
 それと注目したいのは彼の文章の持つ淡々とした響きです。パーっと読んでしまうと、何か下手な文章のように見えますが、それは違うと思います。彼は地獄を経験しました、そして読者も経験者あるいはそれがどんなものであったかを知っています。それなのにこの文章はあまりに淡々としすぎています。
 僕は読んでるうちに恐怖感を覚えました。ある種の凄みを感じたのです。地獄を日常生活のように書いていることによって逆にその凄さを感じてしまいました。
 物凄い文章を書く人だなと思ってしまいました。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
下巻を読み終えて、まず、みんなで満州を開拓しよう!と国を挙げて奨励していたのに、戦争に負けると満州に渡ったのは自分で勝手に渡ったのだから、勝手に帰ってこい並の国の対応に怒りを感じた。
そんな混乱の中で母として女として凄まじいエネルギーで生き抜く波子。
”お母さんは自分勝手だ。あんたなんか大嫌い!”と娘三咲から言い放たれても、女として生き抜くことを忘れない女性。
子供たちは自分自身、自分自身を守り愛し生きぬくためには、愛する男がいなければ生きていけない。。ときっぱりと言い放つ。 アヘンに溺れる氷室をたちなおさせるためにとった彼女の行動力のすごさも当時の日本女性には考えられないほど行動的。
満州から引き上げても言い知れない苦労があったはずだが、このお話は日本の陸が見えたところでおしまい。 47歳で脳梗塞で倒れ半身不随になったと大人になった兄弟がある人(ここで言ってしまうとネタばれ)に教えることで、波子のその後の人生が具間みれる。
栄光の極みとどん底の貧困を一揆にかけぬけたすごい女性。この母あってこその作者だったのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
極限状況で人は如何生きるか。
修羅場で人は如何生きるか。
様様な価値観の葛藤。
見事な作品。

私的には、氷室の行き方、苦悩に心打たれる。
贖罪。人は止むを得ず罪を犯した時、如何にすべきか。
耐え難い苦悩に直面した時、如何に生きるか。

巨大な歴史の歯車は今もあらゆる罪を人々に課し続ける。
人類の苦悩は尽きないのだろうか。。。
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