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46 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
加賀恭一郎の社会派作品,
By 久保田真史 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 赤い指 (講談社文庫) (文庫)
加賀恭一郎シリーズと言えば、意外な犯人や動機、完璧なアリバイを崩し見事に逮捕する見事な推理などを思い浮かべるが、今回は「社会派」作品。社会派作品ということで今までの作品に比べると推理のレベルは落ちている感がある。 しかし、それ以上に本作品からは考えさせられることが多かった。 老人介護問題、教育問題などを考えさせられたが、特に考えてしまったのが教育問題。 ここでいう「教育問題」とは学校教育のことを言っているのではない。 両親をはじめとした周辺の大人が、どのように子供を「育てる」のかがいかに大切で重要なことかを痛感した。 『少子化対策』というと「子供の数を増やすこと」と思いがちだが、「子供を正しい方向に育てること」も大事なことだと思った。 加賀恭一郎作品なので「本格推理」作品を思い描く人も多い。 しかし、本作品はそうではなくて、「社会派」作品。 しかし、がっかりしないでほしい。 「本格推理」と同じくらいの、人によってはそれよりも満足できる作品だと思う。
34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
加賀シリーズの最新,
By 馬 "馬男" (厩舎) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 赤い指 (単行本)
むしろ物語においてメインとなるのは殺人ではなくその後、だろう。作者は天下一シリーズで「トリックは誰も興味が無い。社会問題をテーマにしたい。」という様な事を書いていたが、この作品は幾つもの社会問題を混在させた傑作だと言える。 加賀恭一郎シリーズは一ひねりされているものばかりだが、「赤い指」にはそれが何度も起こり、お決まりの展開に収まっていないのが良い。 高齢化社会において身内(そして自分)の介護は誰しも大きな問題となっていつか直面するが、その現実を認識させられただけでも読んだ価値はあると思った。 また親子関係の大切さも身にしみた。東野小説は30冊くらい読んだけど、泣きそうになったのはこれが初めてだ。 ページ数が少ないためコストパフォーマンスは微妙だが、加賀恭一郎シリーズでは「悪意」と並んでやっぱり傑作だと思う。
38 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さすがは東野圭吾!!,
By kadoq (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 赤い指 (単行本)
東野作品はほぼ全て読んでいますが今回の作品はラストの真相がわかるまでは大したことはないなぁと思いながら読み進めていました。前作の「X」にくらべれば駄作かな?と思っていました。ところが、ラストの展開!!これには正直やられた!と思わざるを得ませんでした。母親の子供に対する深い愛情が、こんなにも間接的な形で表現できるものなのか!と本当に感心しました。中には現実的でないという方や、ミステリーではないと言う方もいるでしょう。しかし、この作品は私はそんな次元ではなく人として本当に必要なもの・生き方を教えてくれる貴重な小説といえると思います。電車の中でラストを読みましたが、涙をこぼさないよう抑えるのが大変でした・・・
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