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赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ)
 
 

赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ) [文庫]

安曇潤平
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

山にまつわる傑作怪談実話集。書き下ろしを加え待望の文庫化!
『岳』の石塚真一氏、感嘆。
山の怪談の第一人者・安曇潤平が放つ、山にまつわる怪談実話。実際に登山して訊いた話・体験談を元に、山の描写を豊かに盛り込み描く。山岳怪談の第一人者として、怪談TV番組、各雑誌などで活躍する山男・安曇潤平による実話怪異譚。実際に登山して訊いた体験談をもとに、山の描写を豊かに盛り込み、淡々とした語り口で描く傑作怪談実話集。
真夜中の野営地、吹雪のテント……外界でありながら閉ざされた地となりうる、山という「異界」の怖さに背筋が凍る。書き下ろしを加え待望の文庫化!
「数々の顔を持つ日本の山にまつわる怪談奇談を集めた本である。作者自らが体験した話もあるし、山仲間や、あるいは一杯やりながら山小屋のオヤジから聞いた話もある。怪談というと、身の毛もよだつ話を想像しがちだが、不思議なことに山の怪談には、聞き終わって心が温かくなる話も意外と多い。この本にもそんなホロリとさせる話もいくつか載っている。この本を手に取り、そして数々の不思議な話を読んだ後に、みなさんが日本の山を、今よりもっと好きになってくれれば幸いである」――序文より

内容(「BOOK」データベースより)

自らも登山を行う、怪談専門誌『幽』で活躍する著者が山で訊き集めた数々の怪談実話。真夜中の野営地、吹雪のテント…外界でありながら閉ざされた地となりうる、山という「異界」の怖さに背筋が凍る珠玉の短篇集。

登録情報

  • 文庫: 299ページ
  • 出版社: メディアファクトリー (2010/4/21)
  • ISBN-10: 4840132917
  • ISBN-13: 978-4840132916
  • 発売日: 2010/4/21
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ある意味理想的な「怪談集」。新作一篇追加収録あり, 2010/5/4
By 
アイク (京都市) - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)   
レビュー対象商品: 赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ) (文庫)
”山”にまつわる怪異・恐怖談集です。
登山やアウトドアに無縁な方でも、否、むしろそういう方にこそ読んでいただきたい好著です。
様々なエピソードは「実録」らしく脈絡も派手さもオチもなかったりしますが「山・登山」というセッティングが非常に効果的で不思議なくらい違和感がありません。
その大きな理由は山の経験が豊富な著者が愛着を持ってその情景を描写されているからでしょうね。
各エピソードは数ページ程度ですが性急に「怪異」を描くのではなく、その舞台装置の的確な描写がなされているので読んでいて「味わい」があります。
凍てつく雪山の夜、仄暗い常夜灯が灯る真夜中の山小屋、真闇に沈む季節はずれの野営場など、絵だけでなくその場のもの淋しさまでがありありと浮かんで恐怖に拍車がかかります。
本書が一級の「怪談ばなし」足り得ているのは単に霊的な事象を描くのではなく、その怪異の裏に仄見える人の業や無念をきちんと浮かび上がらせることに成功しているからです。

例えばタイトルになっているエピソード、吹雪の山小屋に避難した男性と小屋の前で行き倒れた赤いヤッケの見知らぬ男性の遺体。
幽霊や亡霊の描写は一切無く、血の一滴も流れはしません。
しかし遺体を残して一人山小屋を出た男性の身に何が起きたのか?
事の顛末はまさに「背筋が凍る」こと受け合いです。

これを含めて多くのエピソードには、どこか一抹の悲しみや後悔、罪悪感が含まれています。
結果として読み手が感じるのは生理的な嫌悪感ではなく「感情としての恐怖」とも呼びうる深い余韻を伴うものなのです。
それは必ずしも忌むべきものなどではなく、笑ったり、泣いたりすることと同じように情操的にも好もしいものであるように思います。
そのためでしょうか、恐怖・怪談集でありながら本書の読後感は非常に良い。
又、最終エピソードには「恐怖」ではなく「癒し」の物語が配置されている辺りにも心配りを感じます(これがまたイイ話なんです)。
おかしな言い方になりますが、心地良くゾッとしたいなら本書はおすすめです。

無理なお願いかも知れませんが続編的なものを強く望みたいですね。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本場の方にも聞いてみました。, 2011/4/22
レビュー対象商品: 赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ) (文庫)
 2作目はネタ切れ感がありましたがこちらはもう全話捨て話一切なし。まさにDream theaterのアルバムの様、緩急ついててゾッとする話だけじゃないんです。実際読んで寝る時はやっぱり怖いですよ。大袈裟じゃないところがリアリティさを感じます。普通のホラーじゃないから購入したんですが、登山もいい趣味だなと思いましたが、これ読んだら無理ですね。絶対一人でテントの中で泊まれない! みなさん出会う瞬間は似たパターンがあるみたいなので、そこもリアリティだと思います。   で、知り合いの登山される方にこの本の話しましたらそんな経験はないがあっても不思議じゃないと言っておられました。なぜか? やはりあてもなく導かれたのでは、と感じる時があるそうです。話の舞台がアルファベットの頭文字で登場しますが場所も分かるそうですよ。結局本は貸したのですが読まなかったそうです。
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5つ星のうち 5.0 最高の怪談に出会えました。, 2011/10/22
レビュー対象商品: 赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ) (文庫)
怪談が大好きで、しかも安曇さんの話はNHKの怪談番組で聞いてて怖さを知っており、さらに学生時代に北アルプス登山の経験もあったことから、期待しながら読みました。
読み終わった結論は、期待を超える怖さ!
都市伝説的な「かなり盛ってる」っぽい怪談とは全然異なり、本書にはその場の風景だけでなく、音やにおいや温度までもが頭の中で再生されるような、リアルな怖さがありました。
中でも、寝る前に布団に入って「笑う登山者」を読んだ夜は、おそらく小学生以来の「灯りを消して寝られない」状態を味わいました。(^^ゞ
登山経験のない人でも擬似的な臨場感を十分に楽しめると思いますが、現役で山登りをしている方は、現場(山小屋やテン場など)で話を突如思い出してトイレに行けなくなる危険性が高いので、ご注意ください。(^_-)-☆
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