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赤いコートの女
 
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赤いコートの女 [単行本]

宮下 忠子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

様々な事情を抱え、路上生活に堕ちながらも気高く生きる女たち。永くその支援に奔走してきた筆者は、彼女たち一人一人に寄り添いながら自分に何ができるか、社会に何が必要なのかを探ってゆく。等身大に綴られる女性たちの生き様と、それを見守る筆者の温かな眼差しが心に響くノンフィクション。

内容(「BOOK」データベースより)

引きこもりの息子を抱え、その宿代の金策に奔走しながら野宿する夫婦、偏見と差別の孤独な結婚生活から、ひとり逃れた女、売春、性的暴行、望まない妊娠、出産後も公園を徘徊する女―路上を彷徨う女たちの再生の軌跡。

登録情報

  • 単行本: 327ページ
  • 出版社: 明石書店 (2008/1/21)
  • ISBN-10: 4750327085
  • ISBN-13: 978-4750327082
  • 発売日: 2008/1/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
東京に流れつきホームレスになってしまう人たち。
その中でも女性ホームレスに対し、時間を要しながら救済の活動を続けている宮下さん。
この本は妊娠していた40代と60代半ばの女性ホームレスに焦点をあて、ホームレスになってしまうまでの過去の傷の深さと、ホームレスから脱却出来ない現実を浮き彫りにする。
行政がホームレス対策に力不足なのは、いかに時間を要するかが背景にあるのだとこの本から伺える。
そして何より同じ女性として、路上に晒しものなる環境の危険が読みながら辛い。
50代になっても女として扱われる肉体の苦痛から逃れることが出来ない、弱者として女性ホームレスが存在する。
ホームレスにならざるを得ない「堕ちていく人たち」は、その人だけに原因があるように思う人に対しても宮下さんは、怠慢な行政や、訴えることさえ知らない無知な立場を納得する説明をこの本でしてくる。
この宮下さんは本当に偉いなと思うのは、自分にはここまで他人の為に自分を費やす心が無いことを思い知らされるからだ。
高見の見物でもしたようで、申し訳ない気持ちになった。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者の宮下氏は、ボランティアの立場から都内で路上生活者の支援活動を行っています。この作品は、主に2つのパートから構成されていて、1つは精神障碍のある40代女性の支援、もう1つは地方出身の60代女性の支援の話です。
ホームレス=路上生活者と聞くと「男性」というイメージが強いですが、この本で引用されている統計調査などでは、全体の数%は女性だそうです。

この本では、社会的な保護から抜け落ちた女性が生きることの過酷さが淡々と伝えられています。1人の人間がほとんど金銭がない状態でホームレスにならないための要素として、
「社会福祉資源」「経済的な資源」「ネットワーク的な資源」などがありますが、そのどれからも隔たってしまった女性は、生きるためにセックスワークをするくらいしか生活できないんだなあとしみじみ感じました。女性は1人でホームレスになることも難しく、特定の男性とパートナーを組まないと輪姦暴行の被害にあいやすいことも、触れられています。

著者が、「性産業従事者の中に知的障碍者女性がある程度いるはずで、その調査などが必要だ」という主張をしていることに同意します。知的障碍の無い女性に比べて、知的障碍がある女性達は自分達の身を守る術も知らずに、性的搾取の対象になる可能性が格段に高いですね。

また、著者の人と向き合う姿勢に感心しました。相手に心を開いてもらうまでに、長い時間がかかることを理解し、支援者として関わり方や引き際への配慮に、「支援者としてのあり方」をみました。現場で苦労している人は、「傾聴のスキル」とかいう概念を持ち出さなくても、相手の語りから望ましい方向性を見つけようと耳を傾けるのだろうかと思います。著者の、相手の語りを尊重して価値観を押し付けない姿勢に、読み手としても素直な気持ちになりました。
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