「告白」と酷使していて、どうしても両作品を比べてしまいます。
構成が似ているし、どちらも面白いことは間違いなく、時間を忘れて読んでしまう。
しかし、「告白」の衝撃に比べるとこちらは生ぬるい感が否めません。
やっぱりあの衝撃は越えるのは難しい・・・。
残された4人の少女は、大人の激情によって発せられた怒りの言葉にしばられ、
「懺悔」の気持ちを抱えて生きていくことになります。
異常な事態を目のあたりにし、完璧な対応など大人だって取れるはずがないのに彼女たちの抱えたものはあまりに重い。
幼く、未熟なうちにこんな事件に巻き込まれてしまった少女たちが、まるで責任をとるように人生をかける姿が痛々しいです。
少々課題は残るものの、3作目にして「湊かなえ的なスタイル」が確立されたのは確か。
次はこの手法をどう広げていくかが彼女のこれからの課題でしょう。
まだまだ楽しみな作家。期待しています。