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質量はどのように生まれるのか―素粒子物理最大のミステリーに迫る (ブルーバックス)
 
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質量はどのように生まれるのか―素粒子物理最大のミステリーに迫る (ブルーバックス) [新書]

橋本 省二
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

質量を理解する鍵は真空の中に隠されている物質の質量のほとんどはクォークという素粒子が真空を走り抜けるとき真空とぶつかって生まれるという。自発的対称性の破れからそのメカニズムに迫る。

内容(「BOOK」データベースより)

素粒子の質量を作りだすといわれるヒッグス粒子。それが見つかれば、物質の質量の2パーセントは理解される。では残り98パーセントはどこからくるのか?そもそもヒッグス粒子とは何なのか?その鍵は真空にある。素粒子物理最大の謎に迫る。

登録情報

  • 新書: 304ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/4/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062576805
  • ISBN-13: 978-4062576802
  • 発売日: 2010/4/21
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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34 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゆきむら ふじみ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
CERNのLHCが稼働し始めたので、いろいろな解説書が出ています。本書を見て、日本でもようやく本格的な解説書が出たと感じました。
「はじめに」にの中で、著者が参加した国際会議「カイラル・ダイナミックス2009」でのWeibergの基調講演の冒頭の「すべては1960年の南部陽一郎のこのアイデアから始まった。」が引用されています。(講演原稿を元にした報告では"It all started with current algebra. As everyone knows, in 1960 Yoichiro Nambu had the idea that the axial vector current of beta decay could be considered to be conserved in the same limit that the pion, the lightest hadron, could be considered massless.")arXiv:0908.1964)
 目次は次の通りです(「商品の説明」に示されていないので、示します);
 第1章 すべては理解できるものか――元をたどってみる
 第2章 質量とは何か――押しても引いても動かない
 第3章 ゼロと有限の境目――光のように速く飛んでみる
 第4章 自転する素粒子
 第5章 右と左が違うのは――見えざる弱い力
 第6章 沈むときは2人で――真空に沈殿する素粒子
 第7章 陽子に針を突きさす――クォークの登場
 第8章 真空の雑踏――何でもありの量子論
 第9章 あるんだったら出してみろ――ヒッグス粒子と巨大加速器
このように、章のタイトルやサブタイトルからも、比喩を巧みに使った面白い説明がなされていることが読み取れます。オーソドックスかもしれませんが、相対性理論、量子力学相対論的量子力学(ディラックがクライン・ゴルドン方程式を因数分解する話も出ています。)と素粒子論の基本的な説明が順々になされています。対称性の破れではイジング模型やボース・アインシュタイン凝縮も扱われています。また数式もあえて示して説明しているのが特徴でしょう。日本人の著書には、著者や研究者の雰囲気が伝わらない本が多いと思います。でもこの本では、著者の研究生活がかいま見られます。特に第8章のコンピュータシミュレーションは、著者の専門のようで、類書では余り扱われていない内容でしょう。(ここで紹介されているコーネル大学の木下東一郎は南部陽一郎と同時にプリンストン高級研究所に招かれた方です。)
 ちょっと残念なことは、著者が本文での説明に使った事実の出展元が示されていないこと、索引がやや不完全(本文で何度も引用されている「南部陽一郎」が索引では1カ所しか示されていない)です。
 ブルーバックスだとページ数に制限があるでしょうから、まだ書きたいことがあったのかもしれません(なぜクォークやレプトンの質量に差があるのかが残された疑問でしょうか)。この著者がページ数にとらわれずに、引き続いて執筆することを期待したいです。
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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By すなフキン トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
自分は全くの純粋文系です。
そうでありながら、森羅万象を知りたがるありがちなゼネラリスト系で、
この手の本をずいぶん読み込んできたつもりです。
この本も、5月以来何度も読み返してきました。
結論として、大変残念なのですが、
他のレビュアーさんらのようには、この本を手放しで褒めることができません。

この本は、確かに、語り口が柔らかで、わかりやすいような気がする書き方になっています。
しかし、一番大切な「質量の起源」の説明が、どうにもよく分からないのです。

この本が主なテーマとしている質量の由来は、
物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源
と同様、陽子・中性子の質量のうち、
クオークの固有質量に由来する2パーセント部分以外の98パーセントの質量の起源です。
それを説明するために、筆者は、南部陽一郎の理論に立脚し、
「カイラル対称性が破られることによりその部分の質量が生じている」と論じます。
しかし、残念ながら、この「カイラル対称性」とは何かをきちんと説明せずに、
(おそらく説明したつもりなのでしょうが)論を進めていきます。
結果、何故質量が生じるのか、一番大事なところが何が何だか分からないのです。
そもそも、何故カイラル対称性が破れると、質量が生じるのでしょう?
かゆいところに手が届かないのです。

残念ながら、この点の説明において、本書は「物質のすべては光」の明快さには届いていません。

また、一部、ヒッグス場によってクオークが上記2パーセント部分の固有質量を得る話と
その余の98パーセントの質量起源とを混同した書き方をしているかのように読めてしまう部分もあります。
(南部博士伝来の比喩なのでしょうが…)(例えば251ページあたり)

そして、この本は末章をもってヒッグス場による上記クオークの固有質量獲得の話を論じますが、
この話はわずか30数ページでは無理があります。
勿論、分かる人が読めば大変良いダイジェストになっていますが、この点を深く知りたい場合は、やはり
「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ
のごまかさない深淵かつ明快な論議をお勧めするしかありません。

とはいえ、この筆者の志、試みは大変良い物だと思います。
是非、修正すべき点を修正し、第2版に期待します。
敬愛しておられる南部博士も、自著「クオーク」を、立派に「クオーク第2版」にしているのですから…
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
分かりやすい 2010/5/29
By hoge2 トップ1000レビュアー
形式:新書
量子力学に関して初歩的なことから最近の話題まで順番に解説してくれるので、特に前提知識を必要としていません。
量子力学というのは、感覚的に理解しにくい話題を多く含むので、難しいものですが、この本では、私がこれまで読んだ類書に比べて、理解しやすい例を挙げて解説してくれているように思います。
タイトルにある質量の由来に関心が無くても、量子力学の分かりやすい解説本を探している人にもお勧めできると思います。
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面白いが難しい
量子力学をわかりやすく、式を用いずに
表現している。

語り口もソフトで、丁寧なので... 続きを読む
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スピンの向きの説明がわかりやすい
スピンの向きの説明がわかりやすい。
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質量ってそもそも何だ!
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投稿日: 20か月前 投稿者: タカさんの読書日記
意欲作
ブルーバックスのような限られたページ数の中で、質量の起源という難しい問題を前提知識を要求せずに説明していくことは非常に野心的で素晴らしいと思います。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: タチコマ
素粒子物理学の難解さ
私は大学院で機械工学を専攻しています。

素粒子物理学の知識が全く無い私にでも、読み進めることができました。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: exodus
素粒子物理 最適の入門書
本当に分かりやすかったです。
読者になんとか理解してほしいという
作者の情熱というか意気込みが随所に... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: JJJ
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