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質屋の女房 (新潮文庫)
 
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質屋の女房 (新潮文庫) [文庫]

安岡 章太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

哀しい、無器用な劣等生は、社会にうまく適応してゆく人々の虚偽を見抜く力をもつ…。先天的に世間に対する劣弱意識に悩まされた著者は、いたずらに自負もせず卑下もしない明晰な自己限定力をもって、巧まざるユーモアのにじむ新鮮な文章で独自の世界をひらいた。表題作ほか、処女作『ガラスの靴』、芥川賞受賞作『陰気な愉しみ』『悪い仲間』など全10編を収録する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

安岡 章太郎
1920(大正9)年、高知市生れ。慶大在学中に入営、結核を患う。戦後、カリエスを病みながら小説を書き始め、’53(昭和28)年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。弱者の視点から卑近な日常に潜む虚妄を描き、吉行淳之介らと共に「第三の新人」と目された。’59年「海辺の光景」で芸術選奨と野間文芸賞、’81年「流離譚」で日本文学大賞、’91(平成3)年「伯父の墓地」で川端康成賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 296ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版版 (1966/07)
  • ISBN-10: 4101130027
  • ISBN-13: 978-4101130026
  • 発売日: 1966/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 不思議な色気のある逸品, 2005/2/24
レビュー対象商品: 質屋の女房 (新潮文庫) (文庫)
表題作は質屋通いを覚えた堕落学生である「僕」と質屋の若い女房をめぐる小品である。

「僕」がこの女房に母親と同時に女を感じてドギマギするさまが、ユーモラスにいきいきと描写されていて、なんとも可笑しい。

他にも芥川受賞作『悪い仲間』『陰気な愉しみ』に描かれる主人公は、やはり社会的な劣等感を内に抱え込んでいるのだが、それが陰鬱にかたむかず、そのような自己を受け入れることによってユーモアに転じている。

折々読み返したくなる珠玉の短篇集。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ヘタレ小市民賛歌。, 2008/2/14
By 
ミーミルの泉 (北海道) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 質屋の女房 (新潮文庫) (文庫)
『質屋の女房』です。表題作の他に、芥川賞受賞作の『陰気な愉しみ』『悪い仲間』などを含む短編集です。
いずれの作品も、作者の人柄が出ているというべきか、主人公の小市民ぶりがよく描かれています。
いつもより多く年金をもらってしまって、どうするか。ワルと知り合って、朱に交わって赤くなりかけて、どうなるか。質屋の奥さんと親しくなって全集の整理を手伝ったりした主人公に運命が訪れた時…

現代とは舞台設定が違うとはいえ、いつの時代も小市民の心理というのは、大差ないらしいです。
親近感がわきますし、ユーモアを交えた文章も読みやすいです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 陰気な心理を爽やかに描いた短編集, 2009/6/7
レビュー対象商品: 質屋の女房 (新潮文庫) (文庫)
誰しも経験、もしくは感じたことのある、ちょっと恥かしかったり気が引けたりと人には言いにくい心理を爽やかに描いた短編作品集です。各物語に登場する主人公は決してカッコウのよい人物ではなく、人の嫌な部分をさらけ出してくれます。「弱く」、「情けなく」、「頼りなく」。。。なんだか自分自身を見ているようではないですか。屈折した心理を爽やかに描いておりサラリと後味良く読める作品です。息抜きにでも読んでみてはいかがでしょう。
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