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賢者はベンチで思索する (文春文庫)
 
 

賢者はベンチで思索する (文春文庫) [文庫]

近藤 史恵
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。

内容(「MARC」データベースより)

ファミレス常連客のあの老人。でも公園のベンチで見かけるときとあまりにも印象が違うのはなぜ? ファミリーレストラン「ロンド」を舞台に描く、犬と老人と21歳の女の子が挑むミステリー。『別冊文芸春秋』掲載。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 293ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/6/10)
  • ISBN-10: 4167716038
  • ISBN-13: 978-4167716035
  • 発売日: 2008/6/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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By ポロロッカ トップ500レビュアー
形式:文庫
05年05月の単行本を文庫化,3編の連続短編集です.

『日常の謎』と呼ばれるジャンルになると思いますが,
人の持つ『小さな悪意』というものが描かれているため,
ちょっと重ための事件や話題が多いような印象を受けます.
またそれらは,なにげない会話などからも伝わってくるため,
身近に思いあたる節があったりと,苦々しさをおぼえることも.

反面,主人公の心が晴れていく終盤は心地のよい読了感で,
謎解きがわかりやすく,やや物足らないところもあるものの,
せつなさから一転するラストには,つづきを期待させられます.

ただ,同じ著者の別シリーズと似ているところが気になり,
主人公の性格や役割など,ハッキリとした違いはあるにせよ,
特定の場所を中心に,日常の謎と小さな悪意が描かれる展開は,
今ひとつ,この作品だからこそというものが見えづらかったです.
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By minami19 VINE™ メンバー
形式:単行本
「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」

ファミレスで働く、21歳の久里子、
そしてファミレスでいつも同じ席に座る国枝老人。
少し痴呆の症状が出ているらしい国枝老人だが、
ファミレス以外の場所で会うときは
痴呆だなんて信じられないくらい、鋭いところを見せる。

そんな2人を探偵役に、「人の悪意」が引き起こす事件を、
鮮やかに解決する。

少しほっとするものの、なんだか悲しさが残る解決の結果は、
「悪意」というものが、周囲を巻きこんで
悲しみを生むからかもしれません。

いつも身近にある「悪意」がテーマの本だけれど、
悪意だけではない例えば信頼や、友情や、絆や・・・・・・
そんな泥臭いものも多分に詰まった物語。

読み終わると、少しだけ「賢者」になれそうです。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sei
形式:単行本
ファミレスに勤める21歳の久里子と、そのファミレスでいつも同じ席に座る国枝老人。しかもこの老人、少し痴呆の様子も見受けられる。
はっきり言って、探偵役としてはあまり絵にはならない2人です。けれど、そこを面白くしてしまうのが近藤さん。2匹の犬もいい味出してます。
とにかく、あっというまに物語に引き込まれてしまい、一章だけ読んだら寝るつもりが、気づいたら全章読破してしまっていました。もうちょっと味わって読むべきだったかも・・・?
帯の「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」のフレーズが、この本のテーマであることは間違いないでしょう。でも、絶対に悪意以外のものも存在するはずです。読んだ後、ほっとして優しい気持ちになれました。
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