著者はこの本の中で、投資家と投機家について、「投資家と投機家の最も現実的な相違は、その人が市場変動に対してどのような態度で臨むかという点である。投機家の最大の関心事は、株価の変動を予測してそれによって利益を得ることである。投資家の最大の関心は、適切な価格で取得して保有することである」と定義している。本書が対象としているのは投資家(investor)であり投機家(speculator)ではないので、はじめから、市場でトレーディングする人々は読者として想定されていない。
あくまでも本書の目的は、「投資戦略を決定したり、それを実行に移すための手法を投資の初心者にも理解できる形で示すことにあり、貯蓄を主目的とする人々と投資家の双方に対し、債券や株式といった有価証券への投資に回そうと彼らが考える資金の運用について、大きな過ちを犯すことのないよう導き、不安なしにいられる投資方針を作り上げる」一助となることで一貫している。証券分析についてはあまり触れず、主として投資の原理や投資家のとるべき姿勢など賢明な投資家になる方法を紹介している。具体的には、詳細な分析に基づき、元本を保全して、適切なリターンをあげる投資に徹すること。投機を避け、ポートフォリオの運用方針を単純化(優良債券の購入および優良企業の普通株への分散投資)することの重要性などを強調している。
そして、株価と株式の本質的価値の差である安全域の原則を確固として守った投資アプローチをとることで、十分な投資収益を得ることが可能である、というきわめてシンプルな投資哲学を展開している。(増渕正明)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
本質を読みとる努力を,
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レビュー対象商品: 賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 (単行本)
この著作の本質は「時価に対して大きな安全域を有した価値のある銘柄を探す」ということである。そうした意味で、いわゆるバリュー株 投資の教科書とも言われるもの。 グレアムがバフェットの恩師である ことはよく知れており、バフェット投資の本質は本書の本質でもあろう。 投機と投資の厳密な区別、厳しい基準による銘柄選択、分散投資と 債券との資金配分等など、今日でも通用するグレアムの投資方法が しかしながら、本書は30年以上も前の著作であり、当時の米国市場 に読める内容の本ではない。 じっくりと噛みしめながら、同時に、不要と思われる部分は読み飛ばし
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
バリュー投資の教科書,
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レビュー対象商品: 賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 (単行本)
いわずと知れたバリュー投資の教科書です。内容は非常にすばらしく、かの有名なウォーレンバフェットの先生であることもよく理解できる内容です。 だいぶ古くに執筆された本ですが、現在でもその投資哲学は見劣りするどころか、これ以上のものは無いと思います。バリュー投資を目指す方には必読書であること間違いありません。 しかしながら、内容は相当難解な部分も多く、初心者がはじめから読むには不向きかも知れません。 じっくりと時間をかけて何度も読む覚悟が必要です。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
長く変わらぬ投資原則を身に付けるテキスト,
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レビュー対象商品: 賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 (単行本)
ウォーレン・バフェットの師匠の著作です。本書が世に出たのは1949年であり、その後半を重ねて世界中で読み継がれています。著者のシンプルでオーソドックスな投資哲学が紹介されています。「投資とは詳細な分析に基づいて行うもの」といった当たり前ですが重要な哲学が語られています。昔から変わらぬ投資原則を身につけるために、じっくり読んで理解したい1冊です。
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