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賢い血 (ちくま文庫)
 
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賢い血 (ちくま文庫) [文庫]

フラナリー オコナー , Flannery O’connor , 須山 静夫
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

軍隊から戻ると、がらんとした家には箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、『キリストのいない教会』を説きはじめる―。たじろがずに人間を凝視し、39歳で逝くまで研ぎすまされた作品を書き続けた、アメリカ南部の作家オコナーの傑作長篇。真摯でグロテスクな、生と死のコメディ。

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Wise Blood is a comedy with a fierce, Old Testament soul. Flannery O'Connor has no truck with such newfangled notions as psychology. Driven by forces outside their control, her characters are as one-dimensional--and mysterious--as figures on a frieze. Hazel Motes, for instance, has the temperament of a martyr, even though he spends most of the book trying to get God to go away. As a child he's convinced that "the way to avoid Jesus was to avoid sin." When that doesn't work, and when he returns from Korea determined "to be converted to nothing instead of evil," he still can't go anywhere without being mistaken for a preacher. (Not that the hat and shiny glare-blue suit help.) No matter what Hazel does, Jesus moves "from tree to tree in the back of his mind, a wild ragged figure motioning him to turn around and come off into the dark..."

Adrift after four years in the service, Hazel takes a train to the city of Taulkinham, buys himself a "rat-colored car," and sets about preaching on street corners for the Church Without Christ, "where the blind don't see and the lame don't walk and what's dead stays that way." Along the way he meets Enoch Emery, who's only 18 years old but already works for the city, as well the blind preacher Asa Hawks and his illegitimate daughter, Sabbath Lily. (Her letter to an advice column: "Dear Mary, I am a bastard and a bastard shall not enter the kingdom of heaven as we all know, but I have this personality that makes boys follow me. Do you think I should neck or not?") Subsequent events involve a desiccated, centuries-old dwarf--Gonga the Giant Jungle Monarch--and Hazel's nemesis, Hoover Shoats, who starts the rival Church of Christ Without Christ. If you think these events don't end happily, you might be right.

Wise Blood is a savage satire of America's secular, commercial culture, as well as the humanism it holds so dear ("Dear Sabbath," Mary Brittle writes back, "Light necking is acceptable, but I think your real problem is one of adjustment to the modern world. Perhaps you ought to re-examine your religious values to see if they meet your needs in Life.") But the book's ultimate purpose is Religious, with a capital R--no metaphors, no allusions, just the thing itself in all its fierce glory. When Hazel whispers "I'm not clean," for instance, O'Connor thinks he is perfectly right. For readers unaccustomed to holding low comedy and high seriousness in their heads at the same time, all this can come as something of a shock. Who else could offer an allegory about free will, redemption, and original sin right alongside the more elemental pleasure of witnessing Enoch Emery dress up in a gorilla suit? Nobody else, that's who. And that's OK. More than one Flannery O'Connor in this world might show us more truth than we could bear. --Mary Park
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1999/05)
  • ISBN-10: 4480034765
  • ISBN-13: 978-4480034762
  • 発売日: 1999/05
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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2 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By benny
形式:文庫
作品の温度や湿度に緊張を強いられながら読んだ。
日本でもヨーロッパでも南米でもない、
アメリカの味気ない砂をかむようなまちのにおいには慰めも、安堵もない。

解説を読めば作者の宗教観と肉体的状況が書かせた作品だとわかるが、
私は終始、作品世界の厳しさに背骨を突き刺されるようにして読んだ。
とにかく自分には無理、耐え難いとひれ伏してしまったが、
決してまじわれない世界をここまで見せてくれたことに星四つ。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本の主人公は俗に言う所の「サイコ野郎」なのだが、その度合と質は

A.クリストフの「悪童日記」の主人公のそれとは大きく異なり、饐(す)

えた臭い、哀しい町並の1950年代のアメリカ(と今の日本?)の地方都

市ならではの、残酷で、ぺらぺらで、矮小で、そのくせ信じがたい程の思

い上がり溢れる「サイコ」ぶり。

「キリストのいない教会」とはよく言ったもので、これは多くの新興宗教

の本質でもあるのだが、彼(主人公)にとっての“救済”から来る必然は、何

故か、およそ宗教とは無縁の私達の心に、強い郷愁と、行き場のない怒りに

溢れた焦燥を感じさせてくれる。

兎にも角にも、アメリカ文学の(隠れた?)傑作ですので、是非。
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8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「祈るな。それは嘘だ。」
めずらしく、オビ買いした一冊。
神はいるかいないか、救いはあるのかという宗教的な問題がテーマの物語。

「キリストのいない教会」を説いてまわる主人公ヘイゼルは、言動ともにかなりクレイジーだ。
しかし彼は、嘘がつけない、徹底的に不器用な、誠実な人間である。
だから彼が迷い、自分の矛盾に絶望し、転落していく様は、見ていて痛々しい。

本書、内容はともかく、訳が微妙なところがある。
主人公の名前がヘイゼルだったりヘイズだったりと一致していないし、同じような単調な訳があったりする。(読めないほどではないが)

一見、カルト宗教じみたキテいる人間だらけのやばい小説に見える。
が、テーマは「神への姿勢」という、宗教的に普遍なものである。
また、これはあくまでコミック小説であるらしい。
ゴリラの衣装をまとって踊る青年や、ミイラを大事にする少女など、コアに笑える部分もある。
(コアすぎる気がしないでもないが…)
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