資金調達手法が非常に多様化してきている今日において、それらの多様化した手法を網羅的に理解するというニーズに応えるというコンセプトには賛同しますし、実際に本書においてあらゆる資金調達手法に関する基礎知識が得られると思います。
ただ、「実務ガイドブック」と銘打つには、もう少し踏み込んだ内容が期待されるのではないかなと思いました。
例えば・・・
・財務分析や資金分析では、実際の(もしくは架空のでも構いませんが)企業の財務数値を使用して一連の分析項目についての考察を加える
(公式や資料の様式のみでは物足りない印象)
・仕訳例でも同様に、数値例がないものが多いため設例を充実させる
・種類株式の設計や各種の資金調達手法は、上場企業の事例なども多いと思われるためそれらを掲載する
・会計基準や税法の説明では、説明の記述の後に実際の条文を掲載するといった構成が多く、やや冗長的という印象。事例などにより紙幅を充実させた方がよいかと思われる
・・・など。