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資本主義対資本主義
 
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資本主義対資本主義 [単行本]

ミシェル アルベール , 久水 宏之 , Michel Albert , 小池 はるひ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

21世紀の資本主義システムが直面している矛盾を予見した名著が復刊。「ネオアメリカ型資本主義」と「ライン型資本主義」の相克。今後の日本がたどるべき道は…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

アルベール,ミシェル
フランスのヴァンデ県に生れる。パリ政治学研究学院および国立行政学院卒。法学博士で一級財務検査官。レジオンドヌール勲章を受ける。ヨーロッパ投資銀行理事、EC委員会経済構造・開発局長、エクスプレス・ユニオン副会長、経済計画官、フランス総合保険グループ会長等を歴任

小池 はるひ
慶応大学仏文科卒。同修士課程中退。実務翻訳、ビジネス通訳。NHK国際放送翻訳センター。1985‐87年、海外広報協会より出向し、在仏日本大使館広報文化センター勤務、その他、数回滞仏

久水 宏之
富山県生まれ、福岡県育ち。1953年東京大学法学部卒業、同年日本興業銀行入行。取締役調査部長、取締役業務部長、常務取締役業務部長を歴任し、1983年に退任。経済評論家として執筆、講演、経営相談などの幅広い活動を展開し現在に至る。ローマクラブ会員。日本たばこ産業(株)・葉たばこ審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 350ページ
  • 出版社: 竹内書店新社; 新装版 (2008/06)
  • ISBN-10: 4803503540
  • ISBN-13: 978-4803503548
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 402,123位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
昨今では,「資本主義が金融危機をまねいた」として資本主義そのものを否定する論調や,「資本主義では格差が生じる.資本主義に替わる経済システムは存在しないため,格差が生じるのは仕方がない」という諦めモードの論調がみられる.

しかし,本書では資本主義は一色ではなく「アングロサクソン型」(米国主導の資本主義)と「アルペン型(又はライン型)」(ドイツ又は日本の資本主義)という分け方があり,それぞれの長所短所を述べた上で,ライン型に軍配を上げる.

ライン型が正しいか否かには賛否両論あるだろうが,本書を読むことで「資本主義は多様であり,いまなお進化している」という視座を得ることができるとともに,現在の資本主義の問題と対策を考える上での一助となること請け合いである.
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
本書を読んでシンプルな感想を持った。
それは、他国にない日本に適した資本主義のあり方を考えるべき!ということだ。
本書では資本主義のあり方を2つのグループに分けているが、よくよく考えてみれば資本主義のあり方は多様でさらに細分化することが可能である。
北欧やアジアの新興国などはまた違ったモデルケースである。これは、その国の歴史に左右される側面がある。
そんな中、日本に1番適した形は?と考えてみると、やはりどの国にも該当しないモデルケースが必要であると思う。

911、リーマンショックを経てアメリカ追従の考えは間違っておりかつ危険であるとの認識が広まった。

本書においてグループ分けされている日本、ドイツ、スイス、のライン型資本主義のほうがアメリカ、イギリス型より優れているとの認識が示される。
この、考えを前提にライン型から一歩踏みこんだ日本型資本主義のあり方を議論することができるのではないか?

アメリカ追従はもはや危険である!!
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
日本での初版は1996年。その改定新版。
フランスの法学者、経済学者ミシェル・アルベール氏による。
ミシェル氏は、大変な先見の妙があったというべきであろう。
2011年現在の資本主義の未来を見事意予測している。

ミシェルによれば資本主義には2種類ある。
アメリカ・イギリスを中心とするアングロサクソン型資本主義である
(ここにはカナダ・豪・ニュ−ジーランドなども含まれる)
それを「キリギリス型資本主義」と呼ぶ。
消費が美徳の資本主義社会である。

もうひとつは日本・ドイツを中心とした資本主義である。
これを「アリ型資本主義」と呼ぶ。
貯蓄が美徳とされる資本主義社会である。

「21世紀はこの2つの資本主義によって覇権争いが行われる」
という、氏の予測は見事に当たっていることとなった。
フランス人である氏は、自国がどの資本主義のどの部分を
取り入れればよいのかを軸に考察を進めている。

資本主義は3つの戦争で勝利を収めた。
ひとつは「小さな政府」対「大きな政府」である。
レーガンとサッチャーが勝ち取った「小さな政府」の資本主義は
規制を廃し、社会保障費を削った。(日本では小泉政権である)
この「小さな政府社会主義」は、いったんは買ったように見えたが
格差を助長し今はぐらついている。

2つ目は共産主義との戦争での勝利である。
これは言を待たないであろう。ロシアは資本主義による繁栄を享受し
中国は市場主義に舵を切った。

3つ目の資本主義の勝利ははイスラム世界との、特にイラクと戦争である。
資本主義が専制主義に勝ったと表現することもできるだろう。

こうした戦争に勝った資本主義は、戦う相手を失って今度は
資本主義同士の戦争を始めた。
それが「アリの資本主義とキリギリスの資本主義の戦い」である。

今のところ、義はアリの資本主義にあると思われているが、
キリギリスの資本主義は勢いで勝る。
しかし、爛熟しすぎた資本主義の敵は、民主主義である。
アメリカは選挙であればどれでも棄権率は三分の二に及ぶ。
果たして民衆はキリギリス型資本主義を支持しているのかさえわからない。

私は思う。都市国家、古代アテネの民主主義が大多数の奴隷の上に築かれたのと
なんと似ていることか。
私はアリの資本主義を支持する。しかし今、キリギリスの資本主義がTPPという武器を
ふりかざして、アリの資本主義を飲み込もうとしている。
われわれは、TPPの参加でキリギリスの資本主義国にされようとしていることを
肝に銘じなければならない。
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