ハイエク全集が出版されて長い間待たされた本がようやく出版されました。今までは一谷訳しか無かったのでですが、出版からかなりの時間が経っておりしかも、入手が困難なので待望の出版です。ハイエクが経済学者としてロンドン大学にいた頃、「価格と生産」など出版してきましたがケインズの「一般理論」の出版後にはハイエクは忘れられてしまいかねないときに本書を出版し、ケインズ批判を展開しましたが、本書はケインズとは違い、古典派の前提を受けいれた状態で理論展開しているので、あまり日の目を浴びませんでした。然し、本書を読むとオーストリア学派の資本理論が生き生きと学べます。本書を最後にハイエクは関心を社会哲学に移行していきます。ハイエクの変遷を考える上でも本書は重要なターニングポイントとして読まれるべき本だと思います。