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責任 ラバウルの将軍今村均 (ちくま文庫)
 
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責任 ラバウルの将軍今村均 (ちくま文庫) [文庫]

角田 房子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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責任 ラバウルの将軍今村均 (ちくま文庫) + 陸軍大将今村均―人間愛をもって統率した将軍の生涯 (光人社NF文庫)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

陸軍大将今村均はラバウルで敗戦を迎えた。やがて始まる軍事法廷で次々と裁かれる将兵たち。不充分な審議のまま戦犯として処刑されてゆく部下たちの姿を目のあたりにした今村は自らの意志で苛酷な状況の戦犯収容所に入り、やがて自身も戦犯として服役生活を送る。一人の軍人の姿を描くことで戦争と人間の真実を問うた名作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

角田 房子
1914年東京生まれ。福岡女学院専攻科卒業後、パリに留学。85年『責任 ラバウルの将軍今村均』で新田次郎文学賞受賞、88年『閔妃暗殺』で新潮学芸賞受賞。その他、著書多数、95年「日韓の歴史・三部作」完成を機に東京都文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 552ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/02)
  • ISBN-10: 4480421513
  • ISBN-13: 978-4480421517
  • 発売日: 2006/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yjisan
形式:文庫
本の内容のあらましについては、↓を参照http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h10_2/jog046.html

部下に慕われ、敵味方を問わず周囲の人々全てを惹き付け、「聖将」と謳われた帝国陸軍軍人・今村均の全生涯を扱った伝記。

日中戦争(支那事変)における南寧作戦や、太平洋戦争初期におけるジャワ軍政、ラバウルでの持久態勢の構築など見所は多いが、圧巻はやはり敗戦後の戦犯裁判・戦犯収容所における今村の活躍ぶりであろう。卓越した情勢判断、抜群の弁論・交渉力、圧倒的な統率力、何よりも部下たちに対する無限の責任感。人の上に立つものはかくありたいと思う。

筆者は努めて冷静に今村の実像を捉えようとしており、手放しで賞賛しているわけではない。支那事変の際に不拡大方針に従わず、大東亜戦争(太平洋戦争)を肯定する今村に帝国陸軍軍人としての限界を見る。筆者の今村批判は、時に「酷な注文」に思えるほどである。だが筆者は「指揮官であった軍人のほとんどが、多かれ少なかれ部下たちを危険にさらしただろうが、その中の誰がここまでの責任を感じただろうか。今村は敗戦のラバウル以来、ただその罪責だけを見つめ、それを日常の行為に現して生きてきたのである」と総括しており、太平洋戦争に批判的で帝国陸軍に負のイメージを持つ戦後民主主義を生きてきた人間をも魅了する人徳を今村が持っていたことは疑いないであろう。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:文庫
我が尊敬する帝国陸軍大将の今村均伝としては、ご本人の回顧録の他には土門周平氏、秋永芳郎氏、日下公人氏、そして角田房子氏が書いているが、私は角田房子氏の本書が最も好きである。(今回は敢えて古い1987年7月新潮文庫版を読んだので、本来は本書ちくま文庫版にはレビューを書かないのが私の流儀だが、本書だけは特別に投稿した。)本書の特徴は、終戦のラバウル、バタビア、マヌス、そして世田谷区豪徳寺の戦後23年の今村将軍の生き方が特に丁寧に詳述されていること、先妻銀子と後妻久子のことを詳しく触れていること、著者ご自身が今村将軍と縁ある多くの方々との面談内容を記していること、著者ご自身が今村将軍の足跡を追って現地を訪れ記述していること、これらは本書今村均伝を更に内容豊かなものにしてくれた。私が何故に今村将軍を尊敬するか。やはり真のリーダーとして完璧な人物で、圧迫・圧政が当たり前の日本軍南方施政の中で理想的な軍政を行なった唯一の司令官であること、将兵の命を粗末にせず自給自足体制を確立し、10万の兵を無事に帰国させたこと、戦後の部下が収容されるマヌス島への移送嘆願、釈放後も遺族・部下の為に日本国中奔走する元大将の姿、これらは他の陸軍幹部にはいない。陸士19期は元々幼年学校出は採用せず、一般の中学出身者であるところがいい。陸大で首席であった今村将軍を含めて陸士19期は5名の大将を輩出したことでも有名であるが、人間として最も円熟したのも今村大将である。今村均回顧録、続・今村均回顧録と共に本書は何回でも読み直したい1冊である。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 立花隆が本書を推薦している本を読んで 本書を手に取る機会となった。読むほどに打ちのめされる思いがした。

 本書は太平洋戦争の際に陸軍大将だった今村を描き出す。本書を読んで「日本軍にも かように凄い人がいたのか」という感想がまず
先に来るかもしれないが それだけでは済まない迫力で迫って来るものがある。今村の話は 終戦後60年を経た現在の僕らにも 痛烈な
自己反省を強いるものがあるからだ。

 本書は戦争を舞台とした話だ。但し 戦争の話ではない。戦争は舞台に過ぎない。あくまで 今村という方が 戦争という特殊な状況の
下で どのように「人間」として振舞ったかという話である。その意味では 僕らも僕らなりに「自分の特殊な状況」の下にいる。
「自分なりの戦争」の中で はたして自分は今村と比較して人間としてどうなのか。そういう読み方が出来るところが本書の力であり
今村の普遍性である
 勿論 自分を今村と比較するなど おこがましいとしか言いようは無い。それでも 今村の毅然とした態度と哲学に 少しでも
自分の状況を重ねながら読むことが 本書を読む正しい読み方ではなかろうか。僭越ながら そう思った次第だ。

 繰り返すが本書を戦争の話だと思って読むべきではない。むしろ 一種の宗教書に近い気分で読むべきではなかろうか。そんな衝撃力
がある一冊である。

 
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