よくぞ書いた。力作です。お薦めします。
著者は粉飾企業カネボウの断末摩を看取った経営者の一人。
企業犯罪に、加害者、被害者はいるのか、いないのか?
粉飾企業消滅によってニヤッとした人たち。
時効により責任を免れた歴代経営者、貸し込んで長年膨大な金利を貪った金融機関、
粉飾まみれの企業を餌食にした産業再生機構。
曲がりなりにもクラシエという会社で生き残った経営者と従業員。
粉飾企業消滅により悲惨なサラリーマン人生の終焉を迎えた多くの人たち。
終末間際に犯罪者扱いされ、糾弾され会社を去った事業部門責任者。
人生いろいろ。企業も色々。
私の会社はどうなの、私のサラリーマン人生は?
いろんなことを考えさせてくれる小説です。
また、著者の専門知識を活かした高度な粉飾手法解説は、会計に関心ある方にもお薦め。