いつも使っているお金ってとても不思議な存在です。
ただの紙切れなのに、何か物を買うと店の人は代金としてこの紙切れを受け取ってくれます。
代金って代わり金でしょ?
金(きん)なのに金ではなく金(かね)と呼ばれる紙切れを受け取ってくれます。
金本位制の昔はその紙切れを金(きん)に換えてくれたのですが、今はそういうこともありません。
では我々が手にしている紙幣の価値は何に裏付けされているのでしょうか?
そんな話について説明している本です。
この本では紙幣の価値は政府の財政余剰(国債の利払いを行う原資)に裏付けられているという説を紹介しています。
でも腑に落ちません。
日本の財政っていつになっても黒字化(=財政余剰)の目処は立ちませんから、国民が紙幣の価値として財政余剰を見ているとは到底思えません。
しかも財政余剰って結局国民の納税力に依存するわけですから、紙幣の価値は自分の納税力によるということになりませんか?
なんだか議論が堂々巡りです。
この本は初心者向けにわかりやすい例え話などを用いて書かれていますが、今一つ筆者の文章力が足りないので、かえって分かりづらい個所が多々見られます。
学者にありがちな話です。