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貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書)
 
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貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書) [単行本]

内山 節
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書はペティからケインズにいたるまでの経済学者の苦悩のあとを辿りつつ、貨幣の背後にある資本主義社会の架空性=虚妄性をえぐり出す。著者のこれまでの、今の人間の生き方の空しさを告発する一連の仕事に貴重な一環をつけ加えた労作である。現代を理解する鍵となる好著である。

内容(「MARC」データベースより)

ケネー、アダム・スミス、リカードゥ、マルクス、ケインズ…。歴史に名を残す経済思想家たちは皆、貨幣の問題にとりつかれ、苦悩した。貨幣がますます力をつけていく現代、彼らの貨幣論を読み直していく。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 新潮社 (1997/05)
  • ISBN-10: 4106005158
  • ISBN-13: 978-4106005152
  • 発売日: 1997/05
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gumm768
形式:単行本
市場経済に対して違和感を持つ人が増えてきているが、その違和感がどこから来るのか、この本を読むとよくわかる。ウィリアム・ぺティーからマルクス、ケインズまでのお金に対する考え方を整理している。経済学者でなく、哲学者が書いているので、お金に関して深く考える拠点を探している人にもオススメ。特に地域通貨に興味を持っているが、思想的なバックボーンを強化しておきたいと思う人や金融業界に就職しようと考えている人には最適である。本書の領域からは外れるから記述が少ないのは止むを得ないが、なぜ市場経済の限界が発生し、貨幣による価値交換が適切でないケースがあるのか、また、それらと市場経済が折り合いをつけるにはどうしたらよいかに言及すると本書の価値が一段と向上したと思う。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 風狂
形式:単行本|Amazonが確認した購入
まず、評者は経済学及び哲学は独学なので、信頼性は高くないであろうことをお断りします。

さて、「貨幣の思想史」と銘打ってはいるものの、そういう内容ではないです。実態を表したタイトルを論文チックに付けるとすれば、「近代経済思想家がモノの価値についてどう考えてきたか、とそれに対する私の批評」という感じです。

具体的には、モノの価値は「使用価値」と「交換価値」などいろいろな尺度で捉えられるわけですが、経済学的には最終的に貨幣価値でしか理論に組み込めないということがあるわけで、そこの矛盾に対して諸経済思想家(アダム・スミス、リカード、マルクス、ケインズ等)がどう対処したかということが話の筋です。

なので、貨幣に関する思想が体系的に叙述されていないのはもちろん、経済学徒の中でのしかもかなり限られたトピックなので、「貨幣の思想史」を期待する人は購入しない方がいいでしょう。

また、「近代経済思想家がモノの価値についてどう考えてきたか、とそれに対する私の批評」としての評価ですが、これもイマイチです。批評に独自の視点がなく、著者の視点を要約すると「本来モノにはお金だけでは換算できない価値があるのに、結局はお金で評価される世の中で、人間はお金を「神」と考えてしまいがち。あーやだやだ」みたいな感じで、正直、深みがありません。また、記述がとても叙情的で論理性がなく、事実なのか著者の憶測なのか判断し難いところが多々あります。

貨幣経済についてのより踏み込んだ考察があれば★3つにしましたが、経済学的な部分でも、哲学(思想史)的な部分でも中途半端でおざなりな印象はぬぐえません。それでも、限られたトピックに関心のある人(学生さんとか?)には有用と思いますので★2つにしました。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本
「貨幣の使用は、社会に何をもたらすのか」
素朴な問である。
近代経済学においては、この問はせいぜい次のように改変され分析される。
「貨幣の使用は、経済活動にいかなる影響をもたらすのか」
後者の問は、前者の問と完全なイコールではない。

前者から後者への問の変換によって、どのような問題意識が失われているのか。
本書は、歴史上の経済思想家のテキストをもとに、その失われた問題意識を探る。
そこで描き出されるのは、“貨幣という憂鬱な必要財”との著者の言葉に表象される、ある種のジレンマを巡る物語である。
13人の先人達は、各々の社会状況を背景として、いかにそのジレンマと向き合い、または回避してきたか。
各人各様の論理をたぐる。

本書に答えはない。ジレンマはただ読者へと手渡されるのみである。
現代に生きる我々は、そのジレンマとどのように向き合えば良いのだろうか。
近代経済学の枠を超えた、貨幣経済に対する理解への一つのアプローチを示唆する。
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