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貨幣とは何だろうか (ちくま新書)
 
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貨幣とは何だろうか (ちくま新書) [新書]

今村 仁司
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

貨幣を経済学の封じこめから解き放ち、人間の根源的なあり方の条件から光をあてて考察する貨幣の社会哲学。世界の名作を“貨幣小説”として読むなど冒険的試みに満ちたスリリングな論考。貨幣を人間関係の結晶化と見、自由と秩序をつくりだす媒介者としての重要性を説く。貨幣なき空間は死とカオスと暴力の世界に変貌するからだ。貨幣への新たな視線を獲得することを学ぶための必読の書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

今村 仁司
1942年岐阜県生まれ。京都大学経済学部大学院博士課程を修了。東京経済大学教授。社会哲学・社会思想史専攻。1970年代中葉にフランスに留学。社会哲学・社会思想史の領域でマルクス主義・構造主義を乗り超える新しい思考の枠組の構築に意欲的に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1994/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480056017
  • ISBN-13: 978-4480056016
  • 発売日: 1994/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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19 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
私的には文章が少し難しくかったので、一回読んだだけですべてを理解できたわけではないのだが、理解できた部分だけでも十分面白かったし、次に読み返したときにはもっと面白く感じられるのではないかという予想を込めて星を5つにした。読む人の基礎知識にもよるだろうけど、社会の本質を人間の関係性として見る立場に同意できる人はこの本によって貨幣の重要性(著者のいう貨幣形式)を学ぶことが出来ると思う。
この本は貨幣の経済学的考察をしているわけではない。著者に言わせるとそのような見方は確かに重要ではあるが貨幣の一面的な見方でしかないという。またマルクス主義などの貨幣廃棄論は経済学的な見方しかしていないという点で同じ地平に立っているだけである。貨幣廃棄論は確かに魅力的ではあるが、過去に何度か行なわれようとした貨幣廃棄という行為は暴力を伴った悲劇で終わってしまった。その理由として、彼ら貨幣廃棄論者は貨幣のもう一つの重要性である貨幣形式を正しく認識できていなかったためだという。あまり自信はないのだが貨幣形式とは要するに他人との関係性を維持するための潤滑油みたいなものらしい。本書では文学や文字の考察を通して、人間行動の本質としての他者との交通の基本要素である会話と交換行動に焦点をあてる。会話の時間的・空間的制約を文字の発明が解放したように、空間的な制約を伴っていた交換行動は貨幣によって解放された。この文字と貨幣の対比により貨幣の重要性を説き、貨幣の本質を照らし出している。
以上のようにこの本は貨幣の経済学的考察ではないため、この本を読んでもお金持ちになれるわけではない。しかし新しい見方を提供してくれると思う。
最後に、ここで書いたことは本書の一部だけを理解できたつもりになっている私の理解であるため、本当はもっと奥が深いです。そのうえ私の理解は間違っている可能性があります。なので、いちお自分としては本書の一端を紹介したつもりですが、もしも本書に興味がわいて読みたくなったら、ここに書いた文章はきれいさっぱり忘れてください。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By green
形式:新書
 本書において著者の論理の核をなす、死の観念や距離化についての説明がほとんどなされていないので終始、著者の論理が把握しにくかったし、現実に照らし合わせて妥当な理論か判断ができなかった。

 また、論理的な説明がなく突然結論が書かれているようで短絡的とも感じる。

 一冊の書物としてはまとまりに欠けるようだ(本書に引用されている書物にはしっかりと論理が説明されているのかもしれないが…)この一冊では著者の論理が全く理解できなかった。

 また、タイトルは『貨幣とは何だろうか』ではあるが、内容とあまり合っていない気がした…。

  
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By taskman
形式:新書|Amazonが確認した購入
貨幣を道具(計算手段、支払い手段、価値蓄積)ではなく、
人間関係の媒介者という角度からとらえた哲学書である。
第三章、第四章では貨幣小説という面白い視点で文学をとらえ、
「貨幣と犠牲」と「にせものとほんもの」を説いている。
第五章では文字論から貨幣が媒介者であることを再度説いている。
ぜひ読んで各々に解釈してほしい。
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