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貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告
 
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貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告 [単行本]

阿古 智子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

焦燥、怨嗟、慟哭、絶望・・・・・・「格差」が人間を破壊する!
中国建国60周年、共産主義の理想は、なぜ歪んだ弱肉強食の社会を生み出したのか。エイズ村、農民工、教育格差・・・・・・貧困地域に深く入りこんだ女性研究者が描く「格差大国」の現実。隣国から日本への警告。

内容(「BOOK」データベースより)

経済発展の陰で、蔓延する焦燥・怨嗟・絶望。人間性を破壊する歪んだ国はいかに作られたか。注目の中国研究者による衝撃レポート。

登録情報

  • 単行本: 202ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/9/26)
  • ISBN-10: 4103183314
  • ISBN-13: 978-4103183310
  • 発売日: 2009/9/26
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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56 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 中国における農村から都市への出稼ぎ労働者(農民工)の貧困問題は、日本でも新聞やテレビで紹介されるため、ご存じの方も多いだろう。その出稼ぎ労働者が、都市での生活が続き、景気が悪くなったからといって農村に戻るに戻れないといった状況が現在少なからずある。農村を離れている間に自分の土地が奪われたり、農業経験があまりないまま若くして出稼ぎに出たりといった背景がそこにはある。「中国の貧困層はかわいそう」といった理解では済まない、そうした中国社会の複雑な現状について、中国の専門家が語る。
 ドキュメンタリー的な要素と論文的な要素が交互に出てくる構成で、読者が複雑な中国の現状を理解することを容易にしている。ドキュメンタリー的な要素を強くすれば、その場限りの印象論に終わってしまう、論文的な要素を強くすれば、複雑な構図を逐一説明する形になり見通しは悪くなる。調査研究に当たって現場で生活をともにするなどの手法を重視する、著者の研究スタイルゆえだろう、両方の要素があいまって、本書を読みやすいものとしている。
 「中国政府がけしからん」という語り口になっていないことが好印象である。突き詰めれば、中国の政治体制が諸悪の根源ということだろうが、実際、貧困層の中で起きるゴタゴタ、人間ドラマからも目をそらさないことは、現状を変えていくための鍵となる。一気呵成の政治改革は現実には困難であり、また仮にそれができたとしてもそれで社会が本当に良くなるかは疑問である。草の根の民主主義が成熟しない限り、国民の負の部分につけ込んだ形の新しい政治体制が出てくるだけだろう。
 タイトルだけみると、中国を敵視する書籍の一つと思う人もいるかもしれない。しかし、中国人の友人と共に悩み、日本の現状に照らして中国の現状を対岸の火事と思ってはいけないとする著者の姿勢(詳細は「おわりに」に読んでほしい)は、センセーショナルな反中国本とは一線を画す。
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By be3osaka トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
エイズ村、貧しい農村、競争で渦巻く学校、農民工の話だ。
著者は徹底的に現場密着で得たものをこの本で披露している。中国はこんなにひどい国だと告発するのでは
なくて、農民や競争に駆り立てられていく子どもへのシンパシーを基礎に今ある状態がどういうメカニズム
で作られて来たかを分析している。農民の生の声や学校現場の教師、指導者の意見も数多く引用されている。中国の実態を信頼度の高い情報に基づいて深く知りたい人向けの本である。

個人的に勉強になったのは農民にかかる負担(農民税)のこと。
これがいかに不合理なものであったかは読めばわかるが、都会でない、工業も商業も発展していない地域のことを考えると庶民も地方の村、県、市の管理者も大変だとつくづく思える。それに加えて「伝統的」な腐敗克服のこともある。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まる・ち トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 「蟻族」(廉思)を読んで、その関連で探した本だ。何より刺激的なタイトルが印象的だ。
 「蟻族」は大卒で思うように就職できない若者を対象にしたルポルタージュであったが、本書はそこに至らない層の人たちが主人公だ。フェアであるべき教育の機会が、出身地や家庭の経済状況で大きく差がでてしまう。出だしのハンデキャプは広がりこそすれ、縮まることはない。「正直者が馬鹿を見る」という、やりきれない現実が紹介されている。
 著者は「競争に勝ち残ったエリートたちも、自らの権益を守るのに必死になり、狭い視野でしか物を見ようとしない」と警鐘する。国家レベルで狭視野になっては、あれだけの国土と国民をまとめるべき国家機能が効果的に働くわけはない。でも、まったく差がなくなって教育機会が完全に均等になっても、結局「蟻族」が増えるだけという気もする。さらに、国内で溢れた優秀な人材が海外に流出して、グローバル化の流れで各国の企業内で勢力を拡大していくというのもありそうだ。(そういえば今でもアメリカの大学では優秀な学生はアジア系、特に中国系が多かったりするという) 国内の「貧者を喰らう構図」が、国際的に展開していくと、いつのまにか民族的な軋轢が生まれそうな気はする。これは心配性と言うべきか・・・。
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日本社会への「警告」
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投稿日: 4か月前 投稿者: コクリコ
良質な問題提起と弱者への視線
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疑心暗鬼・政治不信・個人主義
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投稿日: 2010/5/23 投稿者: k007
看板に偽りなし!
 ショッキングな書名のとおりに、エイズの蔓延や荒廃す
る農村など、最初は中国の現代社会の衝撃的な実態の... 続きを読む
投稿日: 2010/1/2 投稿者: 野原ひろし
中国の底辺を取材した渾身のルポルタージュ
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投稿日: 2009/12/31 投稿者: Jupiter
秀作です。これからの日本に関心を持つ人には必読に近い報告です。
筆者はまず国情から長期滞在型実情把握に限界があることを認め、その上で可能な限り現地社会に入り込み、その姿を客観的にとらえるべく努力したことを冒頭で開示している。ま... 続きを読む
投稿日: 2009/12/19 投稿者: 団塊予備役
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