未曾有の不況下、国の統計によると年収200万円以下の人が日本人の2割もいるという。 それだけでも驚かされてしまうが、本書に出てくる証言にはもっと驚かされてしまう。
雑誌やテレビなどで「節約のコツ」が取り上げられたりしているがもっとすごい。住居、食事、衣類、生活用品など最低限の生活を送っている人、犯罪を冒してしまう人、結婚できない人、ゴミをあさる人々等々。
ここまでくると節約ではなく生きていくためにせざる得ない状況になってしまっているように思える。信じられないようなことが今の日本で起こっているのだ。
本書の巻末に「貧困は本当に自己責任なのか?」と著者は問いかける。
今の日本の政治は弱者切り捨てという感じが否定できない。医療制度改革もそのひとつだ。
困っている国民は本当に多い。このままでは苦しむ人がもっと増えてしまうのではないだろうか。
本書は、日本の悲惨な現状を理解するために1人でも多くの人に読んでもらいたい1冊である。