今巻から福の神側の神様、まぁ要は福の神なる者がでてくるのですが、
目的はもちろん市子……+α
幸福エナジーについて、この巻で少し掘り下げられます。
(※この先は少しネタばれを含みます)
幸福エナジーというものは福の神の世界で作られ、それはまるで工場で決められた作業をたんたんと正確に行うかのように、
一人一人の人間に割り振られるそうです。
そこで重大なミスが起きました。市子という人間です。
貧乏神側はバランス調整のために市子の「幸福エナジー」を狙っていました。
ただ、今までの市子の成長によりその必要性が失われかけ、更には別の選択肢の可能性も見えそうです。
しかし、福の神側は違います。彼らが狙っているのは市子そのもの。
彼らの目的は市子という存在消すことによって重大なミスを帳消しにすること。福の神は貧乏神よりも何十倍も性質が悪いです。
というわけで、今巻は全体的にシリアスな話です。
福の神側から送られてきた福の神・タンポポが実に、物語としては良い意味で絶対に好きにはなれないキャラになっています。
神様だけど、そのやり方が外道です。
獲物を真っ先に狙うのではなく、獲物を見つけてもその獲物の大切なものからとりあえず狩っていく、
という誰から見ても救いも糞もあったもんじゃない福?の神……?
たまに誕生するこういうタイプの福の神が、福の神の世界でのミスの尻拭いをさせられるそうです。
(こういう風に極端に嫌われそうなキャラだと、普段とは違うシリアスな話にも実に重みが出て良いです)
そして、そのタンポポに狙われたのが石蕗家。タンポポの道具によって石蕗家にはある大きな変化が起きます。
その石蕗家の異変の原因に気付いた紅葉、そしてタンポポ達と相対する市子……
そろそろ終わりも近いのかな?と自分は感じていたので、実にテンポよく進んでいるかと思います。
内容も、平穏な日常からシリアスな展開に持っていくペースやタイミングもちょうど良く感じ、
今まで以上に作者の「幸せ」への考えが感じられて個人的にはとても面白かったです。
ただ、いつもは明るいコメディで、ときどき真面目、という塩梅が単純に好きな方には、7巻はちょっと楽しめないかもしれません。
(とは言っても、ギャグやパロディネタが適度に入っては来るんですが(笑)
7巻には「え、これ載せて大丈夫なの?」と一瞬思ってしまった作品のパロディもありました)
ただ、7巻もストーリー上とても重要な巻であると思いますので、是非御一読を。