最近は、「格差社会」「下流」「ワーキングプア」等がよく話題になりますが、この本は、そういう話とはちょっと違います。わずかな人間だけに莫大な金が入ってくる社会の仕組みはけしからんという立場をとりつつ、そういう仕組みに取り込まれずに、好き勝手に生きる方法を具体的に書いた本です。今の日本に一番必要な本で、今までなかった本です。
「貧乏人」というのは、「ちょっとでも仕事を休んだらたちまち金が尽き、ぐうの音も出ないようになる自転車操業の我々」と定義され、「今の日本社会の90%以上は貧乏人」と言っています。「そんな、誰も勝てないような競争社会に巻き込まれるなど、まっぴらごめんだ。」と、競争社会に巻き込まれず、無理なく楽しく生きていく方法が書かれています。
第1章では、金をあまりかけずに生きていける方法、第2章では、助け合いもできる地域ぐるみ、街ぐるみ大作戦、第3章では、そういう生活を守るための祭りのような反乱のやり方、が書かれています。いずれも、著者の松本さんが、東京高円寺で仲間たちとともにリサイクル店等の「素人の乱」をやりながら今まで実践してきたことなので、説得力があります。文章は軽快で楽しく、爆笑のエピソードがテンコ盛りの、実戦派・実用書です。社会に不満のある人、生活がしんどい人、無理なく楽しく生きたい人、反乱を起こしたい人、みんなにとって、目からウロコのすごく役に立つ本です。