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貧乏するにも程がある  芸術とお金の“不幸"な関係 (光文社新書)
 
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貧乏するにも程がある 芸術とお金の“不幸"な関係 (光文社新書) [新書]

長山 靖生
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

本書では、「下流化」につながると槍玉にあげられる「自分らしさ」という価値観に執着し、その価値観がもたらす幸と不幸、欺瞞と真実に、さまざまな文士の生き方を通じて肉薄する。

自分らしさを貫くために損をし、貧乏をしていた作家は数多いが、それでも彼らはどうにか生き延びた。どうすればそれが可能になったのか。その観点から見ると、作家たちは狡猾に生き残り戦術を駆使していたことが分かる。彼らの姿は私たちに、自分の生き方や社会のありかたを考える上で、大きな示唆を与えてくれるのではないだろうか。

内容(「BOOK」データベースより)

本書では、「下流化」につながると槍玉にあげられる「自分らしさ」という価値観に執着し、その価値観がもたらす幸と不幸、欺瞞と真実に、さまざまな作家・芸術家の生き方を通して肉薄する。自分らしさを貫くために損をし、貧乏をしていた作家・芸術家は数多いが、それでも彼らは己の道を貫きながらどうにか生き延びた。どうすればそれが可能になったのか。その観点から見ると、作家・芸術家たちは狡猾に生き残り戦術を駆使していたことが分かる。彼らの姿は私たちに、自分の生き方や社会のありかたを考える上で、大きな示唆を与えてくれるのではないだろうか。

登録情報

  • 新書: 241ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/1/17)
  • ISBN-10: 4334034357
  • ISBN-13: 978-4334034351
  • 発売日: 2008/1/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 230,133位 (本のベストセラーを見る)
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By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
著者の本は以前にも若者はなぜ「決められない」か (ちくま新書)を読んだことがある。
その時は、なんかウダウダ語ってるなぁーという印象を受けたが、本書においてはその「ウダ
ウダ」が、味にまで昇華されている。

中盤の長々とした近代作家たちの叙述は、この本における大いなる蛇足の様にも見えるが、
実はそうではない。
序章で著者は、あくまで自分が「自分らしさ」「自分探し」を追究する生き方に肯定的な立場
にあることを述べている。そうやって上に持ち上げておきながらも、著者が本書で明らかにする
のは、今の若者が意識するであろう近代以降の芸術家、主に小説家の人生がいかに金に困り、
金に執着し、金を借り踏み倒し、または借りられて踏み倒される人生だったか。そして中には、
その金銭的な苦悩を前にすり減らして散っていく人生のカスそのものを文字に書き起こしてい
った壮絶な作家もいたことを明かすのだ。読者は、序章でこの著者の立ち位置を確認していた
だけに、どんどん鬱になっていくという、まことに愉快な仕掛けが施されているのである。

漱石などの専業作家は、家柄がよかったり、収入の見込みがあったからこそ専業作家になれた。
つまりセーフティーネットがしっかりしていたのである。「文化的豊かさ」と「経済的豊かさ」は
必ずしも相反しないのだ。

しかし、著者はあくまで「自分らしさ」の芸術の側に立つ。
「文学や芸術が、法律で社会に勝っても、何にもならないのである」(216p)
素晴らしい言葉だと思う。芸術はそもそも「負け芸」であり、その負け方にこそ「自分らしい」
が刻印されるのではないだろうか。「自分らしさ」と「経済的な豊かさ」、その両方を手に入
れたいなら、芥川や春樹を目指すよりも、楽天の三木谷を目指した方がよっぽど効率的なので
ある。

小説家として身を立てようしているそこの君!その道を進む前に、まぁこれを読んでみたまえ。
人生は長い、読んだ上でさらに自信を深めてその道を行くもよし、逆に怖じ気づいて引き返し
ちゃうのもよし。遅くはないではないか。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
ビンボーと芸術についての色々な知られざる事実、
この著者独特の考察、なんて感じの内容かと思っていたのですが
ただ文学史の本のような通り一遍の事柄の羅列。
「好きなことをして生きたいけど
あまりにひどい貧乏はやっぱりいやだ。」
という平凡な感想を言うために
わざわざこんないっぱい文章書かんでも・・・
「貧乏」をタイトルにしたらいいかも?
っていうアイデアだけがあったんでしょうね。
別におかしな事を言ってるわけでもなく、
えらそーでもないので
星は2つで・・・
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
副題は「芸術とお金の“不幸”な関係」。石川啄木など貧しさに苦しんだ作家たちの生活を取り上げながらも、第一章のタイトルは「経済格差と『文化』の値打ち」。語られるテーマは「勝ち組、負け組み」「格差社会」と現代ネタのオンパレード。そこからどう展開していくのか思わず期待したのだけど、うーん、なんだかなぁ、という一冊だった。

第二章「『文化』は差別的である」では華族が存在した頃の日本の社会や夏目漱石のお金への価値観などまだまだ話が遠い。第三章「芸術家の貧乏はロマンチックか」では一般論の寄せ集めで焦点が定まらない。第四章「貧乏にも程がある」でやっと石川啄木登場だが、多少文学史やその周辺記事を読んだ人間なら知っているような事柄の寄せ集めだ。

次の第五章で「作家的貧乏・借金生活の覚悟について」では映画貧乏も取り上げて、のらりくらりと話は続く。「同じクリエイティブ系でも、これが映画作家となると、いささか事情が異なるようだ」ともっともらしく口火を切るのだが、「映画はいろいろ金がかかる。この私に出資を募る人間もいるくらいだ」というあたりはあまりに近視眼的。確かに映画で食べていくのは難しいけれども、そのためのノウハウは徐々に確立されつつある(ただ今後につながるかという点では危惧も大いにあるのだけれど)わけで、リアルな世界のことはあまりご存じないようだ。

取り上げる作家も森鴎外、永井荷風、内田百'閧ゥらいきなり西村賢太(「どうで死ぬ身の一踊り」で芥川賞候補など)と大胆。その間には石田純一の「不倫は文化」発言なども顔を出し、もう私、目が点でございます。

ちなみに取りあげた西村氏の作品に触れ、「西村作品の話者は、自分のことしか考えていない卑劣漢だ」と朝日新聞みたいなことを書いているが、この著作の主旨は作家自身の生活であるはず。実際の西村氏のことは知らないが、少なくとも著作と実作者を掏りかえるような真似はよくないっすよ。

ところで著者の長山氏は、「評論家、歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、文芸評論、家族や若者の問題などに関して執筆活動を行う」と紹介されている。なんだ、「今でも純文学の書き手のなかには、大学教員をしている人が多いのだが、何となく差し障りがある気もするので列挙するのは控える」と書いてるけど、それってご自分のこと(純文学ではないせよ)じゃないですか。タイトルは「棚上げするにも程がある」でいかがでしょうか。
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