財界と政策決定という問題意識をもって読んでみました。特に、小泉内閣当時の経済財諮問会議がどう立案して、それがどう機能したのか、そして実現した政策はどんなものか。こういう問題意識にもちゃんと応えてくれる内容でした。
著者は新聞社にいた方で事実の集積とその分類、分析力にはすごいものがあります。財界データブックとして充分な機能を果たすはずです。しかも単なる財界物語として書いているのではなくて、政治献金などでは批判的なスタンスでとりあげ叙述されているところに好感を持てます。
世界の財界に関することも大いに興味を持ちました。ドイツ、アメリカ、イギリス、欧州と基礎的な知識だけですがほかではあまり目にしない内容で興味を持ちました。印象としては日本の財界ほど政治へ直接的な影響力をもっていない、逆にいうと日本の財界と政治が密着しすぎているのかなという感じが残りました。
最後の部分で民主党と財界の関係に触れています。民主党が急速に財界よりになっていく経緯がよくわかる叙述です。