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よく「財政投融資」という言葉をニュース・新聞等で耳にしますよね。
この言葉をなんとなく聞いたことはあって、何やら財政における諸悪の根源らしいということまでは分かっても、それ以上のことは分からない、でももうちょっと知りたいという方に、本書はぜひおすすめしたい本です。
題名だけ読むと何だか難しそうな感じを受けるかもしれませんが、全然そんなことはありません。予備知識の乏しい読者でも飽きずに読み進められるよう、十分に配慮がなされていると思います。
私は学生で、しかも財政や政治を専門とする者ではありませんが、非常に楽しく読み進めることができました。
ただ、時系列での分析を示していないので、いつ頃破綻する可能性が高いのかは本書からは判断できない。この点は、例えば当面の景気低迷の克服策として一部で有力に主張されているインフレターゲット論との関係を知るためにも必要な情報であるから、是非とも提示してほしかった。
著者はまた、これからの福祉政策は従来のような地域単位、産業単位ではなく、あくまでも個人を単位として行うべきだと提言する。この点での著者の主張はとりわけ熱い。行間から熱意が染み出してくるようだ。本書第3章は全ての都市住民必読といってよいだろう。評者も著者の主張に深く同意する。
最後に、蛇足ながら、財政学者は偉くなればなるほど、財務省か旧自治省に取り込まれ、いずれかの系統の御用学者になりがちである。実際のところ日本の財政政策の中枢はこれらの官庁なのだから、仕方ない部分もあるが、著者には是非とも中立を貫いてほしい。
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