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財務省の階段
 
 

財務省の階段 [単行本]

幸田 真音
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

財務省で自殺を図った官僚が遺したノートには昭和初期の経済政策が綴られていた。メモの謎を解こうと地下室へ向かった上司が見たものは、検証が許されなかったこの国の暗部だった。表題作始め、傑作経済小説連作集!

内容(「BOOK」データベースより)

将来を嘱望された財務省の若手官僚が自殺を図った。遺されたノートには、昭和初期の経済政策が克明に綴られていた。彼は何を伝えたかったのか?ノートの謎を解こうと、財務省の地下室に向かった上司が見た日本の暗部とは…。政策の検証を許さなかったこの国に未来はあるのか?財務省のほか、国会議事堂、日本銀行、マスコミ、金融市場を舞台に、日本経済の裏側に巣喰う禍々しいものの正体に迫る、連作小説集。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/7/26)
  • ISBN-10: 4048742345
  • ISBN-13: 978-4048742344
  • 発売日: 2011/7/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 105,344位 (本のベストセラーを見る)
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5つを舞台にした短編集。
本の帯には「経済小説にしてホラー小説」とあるが、
短編故に内容は少し消化不良気味感もあった。

ただ、経済の仕組みや国政の裏側の雰囲気を簡潔に理解するには
読みやすい。
またホラー感については、一種の都市伝説的な要素で描かれているのか
ホラー小説ほど恐怖は表現されていないので、
軽い気持ちでも読める。

幸田真音の新しいチャレンジではあるが、
今後もしっかりした小説も書いてほしい。
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By 正義の味方 トップ500レビュアー
短編6編からなる、政界の「議事堂の穴」、日銀本店内の「日本銀行の壁」、メガバンク資金証券部の「金融市場の窓」、霞が関の「財務省の階段」、民放の「ニュースの枠」、国会内政権与党の「幹事長室の扉」。人間の欲望や好奇心や深層心理の怖さがわかる面白い試みだ。だから経済ホラー小説などとは言わない方が良い。また1編が短過ぎ軽い読み物になってしまうのが惜しい。政界絡みの国会内での廊下の穴や、幹事長室はぞっとする。思わず引き込まれるのは、日銀や銀行の話だ。第2話の日本銀行本店の1階・4階はある機会に職員の欠席がやけに目立つ。4階金融機構局の桂木広志総務課長は若手の赤峰真也にその原因調査を指示する。その赤峰の様子の変化は怖い。第3話は、3行の大統合後のふたば銀行資金証券部債券投資チームのディーリングルーム、次長の南部は1986年に日本實業銀行に入行し、債券ディーリング業務一筋の男。S&Pが米国債格付を1ノッチ下げた影響で国内債券市場も大荒れになり、その中で苦悩するディーラー達の話が非常に印象に残る。南部次長が部下への昔話に「タテミ・ショック」がある。舘美化学工業の財務担当者が、総資産300億円足らずに拘らず2000億円以上を債券先物に注ぎ込んで、結局倒産してしまった。似たような社名でその昔に実際に大事件になったのを思い出す。本作品は各界の建物の穴・壁・窓・階段・枠・扉がテーマになっているが、いずれもその異様な空間の中で、何とも言いようのない怨念を残して終わっている。ある意味で「笑ゥせぇるすまん」の登場人物の会社員の結末を見ている想いになった。
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By tabopapa トップ1000レビュアー
著者のあとがきによると、経済ホラー小説への挑戦として取り組んだ短編集みたいですが、ホラーとして恐怖感は全くなく、現在進行形の経済財政政策、マスコミに対する痛烈な皮肉を込めた小説として読んだ。その観点からみると、よく計算された筋書きになっていると思います。現在の経済財政政策の危うさ、マスコミの問題点等の基礎知識は必要ですが、それを前提に読めば、怖いというより、思わずにやりとしたくなる場面がでてきます。
ホラーを期待していた人には肩すかしかもしれませんが。
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