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内容的にも現在の会計において必要なトピックは全て網羅されている。また著者がFASBの概念フレームワークを翻訳したという事もあり、現在の日本の会計の元となっている米国会計への言及も適切である。
会計処理の基礎となる商法やその施行規則、企業会計原則などを逐一脚注に書かれていることも実務には重宝する。(日本の会計は法人税法の影響を強く受けているので、理想としては関係する法人税法並びに法人税法基本通達の規定を掲載してくれれば完璧であるが、それはこの本の趣旨からは外れるか)
また3色刷りで図表を多用するなどの読みやすさへの配慮も好感が持てる。
しかし、従来の日本の財務諸表論に根ざした少々退屈な記述が続く部分もあり、これは試験対策上、日本の旧来の会計学に対応する必要があるということであろう。
商法、法人税法、証券取引法、国際会計基準、米国基準など、いろんなしがらみの中でこんがらがっている日本の会計の現実がこの本からも読み取ることが出来る。読者は一つ一つの会計処理がどの法律や基準に沿って行われているのかをしっかり把握しつつ読んで頂きたい。
こうした点で面白さでは伊藤邦雄著「ゼミナール現代会計入門 第4版(日本経済新聞社)」に分がある。
財務会計について学ぼうとする人は、この本で会計処理の詳細を、「ゼミナール現代会計入門」で会計処理のバックグラウンドや企業における実例を学習することをお勧めする。
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