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象と耳鳴り
 
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象と耳鳴り [単行本]

恩田 陸
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。だが婦人が去ったのち、多佳雄はその昔話の嘘を看破した。蝶ネクタイの店主が呟く彼女の真実。そしてこのささやかな挿話には、さらに意外な結末が待ち受けていた…。(表題作)ねじれた記憶、謎の中の謎、目眩く仕掛け、そして意表を衝く論理!ミステリ界注目の才能が紡ぎだした傑作本格推理コレクション。

内容(「MARC」データベースより)

「象を見ると耳鳴りがするんです」 退職判事・関根が喫茶店で出会った老婦人が語り始めたのは、奇怪な殺人事件だった-。ねじれた記憶、謎の中の謎、驚愕の仕掛け…そして純なるロジック。12編の連作本格推理コレクション。

出版社 祥伝社 文芸出版部 保坂智宏

緑白のカバーデザインにピンとくる貴方は筋金入りのミステリファンです NHKドラマで話題となった『六番目の小夜子』の主人公の父親関根多佳夫(TVでは古尾谷雅人さんが演じていましたね)が活躍するのが、この短編集。ゲラの準備を進めていたころ、装幀などもそろそろ煮詰めなければと打ち合わせに入った新宿N屋地下の喫茶店で、恩田さんはおもむろに一冊の古本を取り出しました。「今朝、古本屋さんでやっと見つけました。今度の本の装幀はこれにしてください」「こういうイメージということですか?」「そうじゃなくて、これそっくりにしたいんです」

 その本というのが40年前に東京創元社からクライムクラブシリーズの一冊として出たバリンジャーの『歯と爪』。緑白ツートーンの簡易箱装された新書でした。たしかに古き良き時代の洗練されたブックデザインです。装幀したのは『暮らしの手帖』で知られる花森安治氏。さっそく東京創元社現社長の戸川さんに花森氏のお嬢さんを紹介していただいて、ご快諾を得ました。「私だって入社する前の本ですよ」という戸川社長によれば、花森氏自身が雑誌の犯人当て企画に、異ジャンル代表として参加するほどのミステリファンだった、なんて話も聞けました。

「このデザインだと、タイトルも『○と×』というパターンじゃないとだめなんです。だから表題作は『象と耳鳴り』にしてください」と恩田さん。昨今の書店さんの刺激いっぱいの新刊売場で、この地味なデザイン、地味なタイトルが、どこまでウケるかという懸念は、幸いなことに杞憂でした。

 ちなみに『歯と爪』は文庫になった際、解決編部分が袋とじにされ、帯に『袋とじを破らずに、その前の頁で読み終える人には返金保証する』旨が明記されて話題になってます。

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