第7回MF新人賞・最優秀賞作品
文章力は高く、落ち着いた筆致でグイグイ読ませてくれる。
ライトな小説の代名詞ともいえるMFがこういう作品を最優秀賞に選ぶのは意外だが、他の受賞作を見ると、やはりこの作品の文章力が圧倒的だったとわかる。
ただ、ストーリーについては欲求不満が溜まる部分があった。
恋愛ベタな主人公と魅力的な3姉妹との恋愛という、昔の少年サンデーによくありそうな恋物語なのだが、本当に物語の導入部分のみで、これ単体で完結しているとは思えない。
特に3女については本当にちょっとした顔出しという感じで、この巻のみでは何も解決しない。
確かにライトノベルは続き物が前提になっている傾向があるので、それでもいいのかもしれない。
ただ、この作品はその程度が少々強いような気がした。
また、この作品は新人賞を受賞した作品である。
新人賞は続きものではなく、それ一つで完結した物語として投稿されるはずだし、私は新人賞受賞作品にはそういう部分も求めているため、評価は多少低めになった。
そういう部分が気にならない方にはオススメの作品です。