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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
経営者向けの格調高い力作,
By とんちち (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 豊潤なる企業―内部統制の真実 (単行本)
鳥飼先生の高潔な人柄が映し出されたような格調高い力作である。コンプライアンスを正面から捉え、株主やステークホルダーと企業、あるいは経営者との関係を教科書的に説いている。最近のTOB事例において、経済的な利益を犠牲にしてまで経営陣を支持する株主は株主権以外の経常取引で対価を受けているのではないか、などというゴシップ的勘繰りとは無縁の直球勝負。仕事でコンプライアンスに携わるものとして、斯くありたいと思う。実証的な研究書ではないが、経営者向けの優れた読み物としてお薦めする。それにしても残念なのは、はみ出しに挿入された図の多くが、この名著を安く見せることはあっても付加価値を生んでいないことであり、その点において、野中郁次郎先生そのほか本邦の経営学者の著作のいくつかと共通している。文章だけで十分魅力的なのに。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
経営者の責任が重くなった,
By 38ろう (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 豊潤なる企業―内部統制の真実 (単行本)
弁護士である鳥飼氏が経営者の立場に立って「内部統制」の意味を解いた本である。「自助論」を引用し、人々、企業の幸福と繁栄は、「制度、法律の力によるものと考えがちだが、自律的精神によるものである」とし、制度や法律に受身ではなく、繁栄に生かそうとする自律的、主体的姿勢を確立すべきであり、そのような経営者の「自由な精神」に基づく豊かさ(経済的豊かさ)と潤い(一般社会から尊重される存在)を実現した「豊潤なる企業」のみが成長すると述べている。 「売上確保」と「法令遵守」は車の両輪と認識されることが多い。そのため、両者が二律背反する場合に、法令遵守よりも売上確保を優先してしまうケースがある。これまで経営者は、「社内の不祥事の状況を把握できていなかった」とすれば、責任を逃れられたが、内部統制、会社法、公益通報者保護法など最近の法令によって「知らなかった」では済まされなくなってきた。すなわち、車の両輪論が、「売上確保」よりも「法令遵守」を優先するという優先順位論に移行したと述べている。このような動向は、必ずしも経営者自身十分に認識しているわけではない。 「自助論」の解説以外は、いかにも法律の専門家の著作であるが、「法律の活火山化」「訴訟社会であるアメリカのようなに経営者に対する損害賠償責任の追及が多くなる」といった予測には目を背けるわけにはいかないように思う。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
単なるノウハウを超えた内部統制本,
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レビュー対象商品: 豊潤なる企業―内部統制の真実 (単行本)
後半は実務的な考え方や(特に)経営者・取締役が負うリスクについての説明となっていますが、 前半は、社会に存在する企業の意味というものにまで言及した 企業論となっています。 弁護士を増やせ、もっと活用しろ という宣伝臭も若干ありますが、 経営に携わる人は一読の価値があると思います。
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